10月最終週も市場全体が苦戦する中、あるアルトコインが逆行高となった。Aerodrome FinanceのAEROは過去1週間で36%以上急騰
この上昇は複数の好材料が支えた。プログラムによる買い戻しとトークン排出の削減。さらにアニモカ・ブランズの戦略的な動き。
Sponsored市場に逆行するAEROトークンの上昇要因
10月は暗号資産市場全体にとって厳しい月となった。主要資産であるビットコイン(BTC)などやイーサリアム(ETH)も同様。低金利にもかかわらず、セクターは下落を続けている。
実際、今週だけで約5%下落。過去7日で多くの銘柄が下げた。それでもAEROは例外として目立った。
BeInCrypto Marketsのデータでは、このアルトコインは上昇基調を維持し、直近1週間で36%以上上昇。CoinGeckoによれば、今回の上昇でAEROはDEX分野のトークンとして最良のパフォーマンスとなった。
本日も、市場全体は1.4%下落。DEXセクターは7%下落。AEROは逆行し2.57%上昇。本稿執筆時点で、AEROは1.08ドルで取引。
では、上昇の要因は何か。複数の要因が重なった。
Sponsored Sponsored1. AEROの買い戻しプログラム
AEROは10月23日に反発を開始。Aerodrome Financeが直近の買い戻しの結果を強調した日だ。チームは、Aerodrome Public Goods FundがAEROを56万枚買い戻したと明かした。
「すべてのトークンを4年ロックし、長期的な整合を図った。これまでに、PGF、Flight School、Relayを通じて1億5000万AERO超を取得し、ロックした」とこの投稿は述べた。
流通からの継続的なトークン削減は、需要が続く中で構造的な上昇圧力を生む。プロジェクトの長期コミットメントも示す。
Sponsored Sponsored2. アニモカ・ブランズの投資
もう一つの主因は、アニモカ・ブランズの戦略的投資である。10月28日、同社はAEROを取得し、veAEROとして最大期間ロックしたと述べた。
アニモカ・ブランズによれば、Aerodromeは優れたトークノミクスと強い実行力により、Baseの主要インフラとして位置付く。ロック済みのveAEROは、長期的な整合と、Aerodromeのガバナンスと成長への関与を示す。
「Aerodromeは@baseのDeFi成長を支える中核だ。@coinbaseは、CEXのユーザーが、AerodromeのようなDEXで流動性のあるトークンをシームレスに取引できるようにしている。これがAerodromeの投票者への価値を高める。$AEROの持続可能なトークノミクスとチームの実行力により、Aerodromeは@baseのインフラの重要プレーヤーであることを証明した」と同社は述べた。
3. 収益とトークン発行量
最後に、プロトコルの基礎指標の改善も上昇を後押しした。2025年9月、Aerodrome Financeは収益が排出を上回る節目を達成。
SponsoredArtemisのデータでは、収益は3940万ドル、排出は2660万ドル。純増は1280万ドル。これにより、排出の持続可能性への懸念を払拭した。
「@wagmiAlexander氏とチームは、ユーザー手数料のうちロック済みveAERO保有者への分配やトークンのバーンに回る額が、LPへの報酬・排出を上回る事業を構築した。われわれは、収益メタを超え、トークン保有者に資する持続的な長期成長のために、収益から排出を差し引く考え方へ移行している」とArtemisは述べた。
成長は続いている。Aerodromeは10月30日のアップデートで、過去最高の効率を達成したと述べた。発行1ドル当たり1.50ドルを還元し、年率インフレ率11%(ロック後のネットは8%)を維持。発行1ドル当たりの取引高は過去最高を記録。
“この強さを踏まえ、Aero Fedは発行量を安定化し、成長と長期的なオンチェーン拡大を支援する”とチームは付け加えた。
改良されたトケノミクス、買い戻し、発行削減、著名な機関の支援により、Aerodromeが収益成長を維持し、マクロ動向が許せば、AEROの勢いは続く可能性がある。11月に成功を持続できるかは、これらの要因と暗号資産市場全体の反応にかかる。