このトピックに関連マーケット・インテリジェンス・カウンシル

AI債務急増が米政府の借入コスト上昇要因か、BondCliQ CEO

  • BondCliQのCEOは、多くの新規ハイパースケーラー債が発行から数か月でスプレッドが拡大して取引されていると述べた。
  • コアウィーブは5~7年以内に借り換えが必要だが、オラクルの債務は数十年に及ぶ。
  • マイクロソフトのAAA格付けが他の企業の借入コストの基準となる可能性がある。
プロモーション

新たに発行されたハイパースケーラー債の多くが、発行から6か月以内にスプレッドを拡大している。ボンドクリックのクリス・ホワイトCEOがCNBC「ファストマネー」で語った。人工知能(AI)関連の債務増大が、米国の政府調達コストを押し上げている可能性も指摘した。

債券価格データを提供するボンドクリックのホワイトCEOは、大きなデフォルトリスクはないと見ている。ただ、AIデータセンターを手掛けるハイパースケーラーに対し、貸し手はより高い利回りを要求すると予想している。

スポンサード
スポンサード

なぜ新たなAI債券は早期に値を下げるのか

債券投資家は数週間から数か月かけて反応する。ホワイト氏がCNBCで説明した。株式投資家のように日々動くわけではないという。AIクラウドプロバイダーのコアウィーブやオラクルを例に挙げ、債券保有者が長期的な成長に疑問を持っているケースとした。

オラクルの株価は年初来で33%超下落  出典:Trading View
オラクルの株価は年初来で33%超下落 出典:Trading View

一方、アポロ・グローバルのチーフエコノミスト、トーステン・スロック氏は、ハイパースケーラー債務のデフォルト保険料上昇が信用基盤の弱体化に起因すると述べている。

スプレッド拡大は、投資家がより安全なベンチマークに対し高い利回りを求めていることを意味する。ホワイト氏は、大口機関投資家にとって異常な動向と指摘した。

このため、ハイパースケーラーが再び資金調達に動いた際も、投資家は同様の傾向を価格に織り込むと予想している。

「投資家は同じ手には2度だまされない」

クリス・ホワイトCEO(ボンドクリック)がCNBCで発言

ホワイト氏は、コアウィーブが過去1年で発行されたAI関連債務2580億ドルのうち約5%を占めていると述べた。今後5〜7年で借り換えが必要となるため、足元の高金利リスクにさらされている。

一方、オラクルの債務は数十年にわたり返済期間があるため、金利上昇による再調達圧力は比較的小さい。

AI債務急増は、あらゆる借り手の資金調達コストを押し上げるのか

ホワイト氏は、マイクロソフトだけが最高格付け「AAA」を保有するハイパースケーラーであると指摘した。同社の債券価格が同業他社にとってのベンチマークとなる。もしマイクロソフトがより有利な条件を提示した場合、他社も追随を求められるという。

同氏は債券供給過剰と米国債に関連性があるとし、ホワイトハウスが長期金利や国債買入れプログラムに懸念を示している点を挙げた。これは自身の見解と断った。

この問題は株式市場にも影響を及ぼす。レイ・ダリオ氏が、利回り上昇により株式のバッファーが縮小すると警鐘を鳴らしている。

ホワイト氏は、すべての借り手、企業から米政府に至るまで、貸し手がより高い利回りを要求するとみている。もしこの予測が的中すれば、AI関連の資金調達コストが、テック分野を超えた信用市場全体の価格形成にも影響を及ぼす可能性がある。

免責事項

BeInCryptoは、公平で透明性の高い報道に努めています。本ニュース記事は、正確かつタイムリーな情報の提供を目的としています。ただし、読者の皆様には、本コンテンツに基づいて何らかの決定を行う前に、独自に事実を確認し、専門家にご相談いただくことをお勧めします。なお、当社の利用規約、プライバシーポリシー、および免責事項が更新されておりますので、ご留意ください。

スポンサード
スポンサード