エレクトロニクス業界による金需要は、第2四半期に68.3トンとなった。前年同期比で4%増加。
この増加は、生成AIインフラ投資が消費者向けデバイス出荷の落ち込みを補ったことによる。
AIインフラ投資が金のエレクトロニクス需要を押し上げ
エレクトロニクス業界は、テクノロジー分野で使用される金需要の大半を占める。ワールド・ゴールド・カウンシルによれば、2025年同四半期の65.8トンから増加した。
成長はAIサーバーのメインボード、集積回路基板、低軌道衛星向けプリント基板から生じた。メモリや半導体の利用も拡大。同じくAIメモリ需要の急増が半導体企業の評価を押し上げている。
自動車用照明も増加要因。金ワイヤーや金-スズ接合は、耐熱・耐振動が求められる車載ヘッドランプやテールランプで標準的な材料となっている。
「エレクトロニクス分野の金需要の動向は2つの速度で推移した。AIインフラ投資が、主にメモリ価格の高騰によるスマートフォンやノートPC出荷の減少を相殺した。一方で高い金価格を背景に、ローエンドおよびミドルレンジのアプリケーションでは代替材料や節約化が進み、従来型消費者向けエレクトロニクスの一部にさらなる圧力がかかった」と報告書は記している。
消費者部門は反対方向に動いた。IDCは、2026年のスマートフォン出荷が13.9%減の10億9000万台になると予測する。これは過去最大の年間減少幅となる見通し。
その他の工業・装飾用の金需要も7%減の10.1トンとなり、9年連続で減少。歯科用途もセラミック代替品の拡大で6%減となった。
それでも、テクノロジー用途は市場全体のごく一部に過ぎない。総需要1269トンのうち、技術分野は80.4トン。中央銀行による金買いは同期間に289トンに達した。
同協議会は主要な下方リスクも指摘。AI分野の利益減少やエレクトロニクスの低迷が進めば、現在スマホ市況を下支えしている金需要の牽引力が失われる可能性がある。
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