AnthropicとOpenAIは火曜日、2時間足らずの間隔で新たな人工知能(AI)モデルを発表した。両社のリリースは、最高経営責任者がAIの開発速度抑制を公に訴えてからわずか10日後のこと。
ただし今回、両社は最高性能モデルの刷新ではなく、価格引き下げを選択。そしてAI減速の呼びかけに賛同していたイーロン・マスク氏も、Anthropicを祝福した。
Anthropic、AI抑制表明後にOpus 5.5を投入
Anthropicは協定世界時16時31分にClaude Opus 5.5を発表した。同社の説明によると、Claude Fable 5.1とほぼ同等のタスク遂行力を持ちつつ、Opus 5比で運用コストが40%低くなったという。
この40%削減は、Anthropic社内での標準的な作業負荷下での試算に基づく。リスト価格は20%下落し、入力トークン100万あたり4ドル、出力トークン100万あたり20ドルとなった。トークンはモデルが読み書きする文字列単位で、開発者はトークン数に応じて支払う。
Opus 5.5は、ダリオ・アモデイCEOが9月12日に能力向上のペース抑制を呼びかけるエッセイを発表して以来初の新モデル。OpenAIのサム・アルトマンCEOも賛同し、マスク氏も「ダリオは正しい」と発言したことをBeInCryptoが報じた。
ただしアモデイ氏のエッセイも、新製品発表の余地を残す内容だった。
「…抑制とは、モデル訓練や技術進展の全面停止ではなく、各社が十分な時間を確保し、安全性とアラインメントに配慮を払うことだ」とアモデイ氏は記した。
Anthropicによると、外部機関のMETRとFrontier DesignがOpus 5.5のリリース前に検証を行った。
OpenAIも値下げ型GPT-6 SolおよびLunaで対抗
OpenAIは協定世界時18時12分に、GPT-6 SolとGPT-6 Lunaを発表した。いずれもGPT-6 Astraをベースに構築された、高速・低コストの新モデルであり、Astraは引き続きフラッグシップとして扱われる。
開発者向けの価格は半額となった。Solは入力トークン100万あたり2ドル、Lunaは100万あたり0.1ドル。なお、この50%値引きは標準価格ではなく、GPT-5.6のプロモーション価格比での算出となる。
有料ChatGPTユーザーは両モデルを本日利用可能。無料ユーザーもデスクトップアプリでLunaを試せる。
減速公約には当初から懐疑的意見もあった。投資家のマイケル・バリー氏はそれを自己利益のためのIPOブームだと指摘。AnthropicのIPO幹事であるモルガン・スタンレーは、この取り組みが投資判断の変更にはつながらないと述べる。
両社とも現在の最上位モデルを超える新モデル発表時期は明らかにしていない。









