オンチェーンデータによると、暗号資産ソラナ上の分散型取引所（DEX）利用者数が2023年10月以降に急激な減少を示している。1日当たりの取引者数は800万人超から100万人を下回る水準まで落ち込んだ。
アナリストの間では、この90%減という異常な数値を巡り見解が分かれる。弱気派は投資家のネットワーク離脱を指摘する一方、強気派は別の要因があると主張している。
SponsoredDEX利用者数が1年で10分の1に
ブロックチェーン分析サービスDuneのデータが示すところによれば、ソラナ上のDEX取引者数は昨年10月の1日800万人超から現在は100万人を下回る水準まで減少した。
このデータは約1年間にわたる継続的な減少傾向を浮き彫りにしている。暗号資産投資家がソラナネットワークから撤退し、収益機会を見いだせなくなった可能性を示唆する内容である。
「みんなカジノを去ったか、すべてを失った。狂ったチャートだ」と投資家のQwertyがコメントした。
論理的には、トレーダーが減少すれば参加者が少なくなるため、取引量も減少するはずである。しかし、DefiLlamaのデータによれば、ソラナの1日あたりのDEX取引量は30億ドルから50億ドルの間で安定している。この矛盾は、ソラナ上での取引ボットの支配を疑わせる要因となっている。
「取引量を見るのは非常に誤解を招く。24時間365日、どれだけのファームや取引ボットが稼働しているかは皆知っている。アクティブなトレーダーの数が急減しているのはひどいことで、毎日ここにいるとチャートがなくても感じられる」と投資家のNoCapMat.ethが述べた。
CoinGeckoによれば、ソラナ上の主要ミームコインの年初来のパフォーマンスはマイナスである。これらのトークンは流動性が最も高いにもかかわらず、10%から70%の損失を記録している。
アナリストたちは、TRUMP、MELANIA、LIBRA、YZYなどのトークンの登場後、ソラナでのミーム取引に対するトレーダーの関心が失われたと説明している。これらのトークンは一時的にブームを巻き起こしたが、その後ラグプルや不信に終わり、小売ユーザーを他のチェーンに追いやるか、完全に退出させた。
700万のソラナウォレット流出の別の説明
Sponsoredしかし、強気のアナリストたちは、上記のチャートの急落が回復前の底を示している可能性があると個人的な経験に基づいて主張している。
よりポジティブな視点から、一部のアナリストは、700万ウォレットの減少が実際のユーザーではなくボットの排除を反映している可能性があると示唆している。彼らは、ボットがソラナの過去の指標を膨らませていたと説明している。ボットのアドレスが利益を生まなくなった今、通常のユーザーにはより公平な環境が提供されている。アナリストたちはこれを長期的な成長のための健全な兆候と見ている。
さらに、Messariのアナリストであるマシュー・ネイは、この衝撃的なデータの正確性に異議を唱えた。彼はソラナのオンチェーンの健全性は安定していると主張した。
「…それは間違っている。トランザクション、手数料支払者、署名者はすべて横ばいであり（チャートが示すほど減少していない）」とネイが述べた。
ソラナのオンチェーンデータの真実をめぐる議論は続いており、ネットワークの内部動態の複雑さを反映している。一方で、ソラナの価格（SOL）は8月に35%上昇し、210ドルを超えて取引されており、アルトコインに対する上昇傾向が依然として支配的である。
