アップルとグーグルは、iPhoneのソフトウェアにGoogleの生成AI「Gemini」を組み込むための交渉を進めている。ブルームバーグが18日に報じた。アップルは同技術をライセンス化し、24年予定されているiPhoneソフトウェア新機能の活用を検討している。
交渉はプライベートな段階であり、詳細は公開されていないが、アップルは最近OpenAIとも話し合いを持ったことが明らかにされた。両社の検討事項には、検索エンジンのデフォルト設定に関する数十億ドル規模のパートナーシップが含まれる。Appleが自社のAIモデルに基づく新機能をiOS 18に搭載する計画である一方、クラウドを通じた機能ではなく、デバイス上で動作する機能に焦点を当てているため、Appleは生成AIの実行にパートナーを求めている。17年初め以降、Appleは21のAIスタートアップを買収。最近では、AIによるビデオ圧縮を提供するカリフォルニア州のスタートアップ「WaveOne」を買収していた。
23年初めからアップルは、Ajax という仮名で呼ばれる自社の大規模言語モデルをテストしてきた。一部の社員は「Apple GPT」と呼ばれる基本的なチャットボットも試用している。同社は2023年10月時点で、顧客のプライバシーへの取り組みと整合する方法で個人データを使用しAIで処理する方法を検討している最中だとしていた。しかし、情報筋によると、Appleの技術はGoogleやその他のライバル社に比べて未だ劣っているという。サムスン電子は1月、ジェミニによるAI機能を搭載した新しいスマートフォンを発表していた。
一方でブルームバーグは両社の取り決めは、AI業界において注目の動きとなり、両社にさらなる独占禁止法の措置が講じられる可能性があると指摘。欧州連合(EU)では、消費者がデフォルトの検索エンジンをGoogleから変更しやすくするための措置が取られている。またGeminiでは、AI生成画像の扱いにおいて人種の不正確な処理が発見され、画像生成を一時停止している。
さまざまなアプリで活用され、自社AIはOSに織り込みへ|24年内に実装見込み
アップルの、ティム・クックCEOは年内にも、重要なAI発表を予定しており、アップルのプラットフォームに新たなAI機能を「非常に慎重な基盤の上」で導入すると約束している。議論されている生成AIの機能は、理論上はSiriやその他のアプリに組み込まれる見込み。アップルの目標は、モバイルデバイスを通じて生成型AIを運用することで、AIチャットボットやアプリを電話自体のハードウェアやソフトウェアで実行し、データセンターのクラウドサービスへの依存を減らすこと。一方、Appleの自社開発AIモデルに基づく新しいAI機能は、引き続きOSに織り込まれる。これらは、プロアクティブにユーザーに情報を提供したり、バックグラウンドでタスクを実行することに焦点を当てる予定だと、事情に詳しい関係者は語っている。
金融大手モルガン・スタンレーのアナリスト1月は、モバイルソフトウェアが生成型AI対応で、LLMによって駆動する音声アシスタントSiriを含む可能性があると予測していた。
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