Appleは2日、米国で複合現実(MR)対応のゴーグル型端末「Vision Pro」の発売を開始した。Appleにとって2015年以来の主要な新製品カテゴリーの1つとなる。日本での発売日程は未定となっている。
Vision Proは、視覚、手、声を最も自然で直感的な入力方法として利用するvisionOSを搭載しており、3次元の個人コンピューティングを実現する。このデバイスは、iOSおよびiPadOSに対応する100万以上の既存アプリに加え、Vision Proのユニークな機能を活用した新たな体験を提供する新しいApp Storeへのアクセスも提供する。高解像度ディスプレイを特徴とし、Apple TVを含む映像作品を視聴する際には、4Kテレビを超えるピクセル数を各目に提供する。Appleは、Vision Proを通じて、ユーザーがアプリとのやり取りを変える新しい次元をもたらすとしている。
Vision Proの価格は3499ドル(約52万円)で開発には7年余りがかけられた。メタ社のQuest の価格499ドル(日本では7万4000円)と比較すると価格差がある。ウェブプッシュ証券の調査によればApple Vision Proは24年内に60万台を売り上げる読み込まれている。 ティム・クックCEOは「空間コンピューティングの時代が到来した」と述べ、Vision Proが消費者用の電子端末としては最も進んだものであると強調した。
Vision Proは、ユーザーの目に光パターンを投影して直感的な入力を提供するアイトラッキングと、周囲の人との接続を維持するEyeSight機能を搭載。同社さはサスティナブルな開発ラインを実現するため、全磁石を100%リサイクル希土類元素、プリント基板にリサイクル錫と金を使用し、30年までにカーボンニュートラル達成を目指す。
暗号資産プロジェクトも参入へ
暗号資産と仮想現実(VR)技術の融合を目指すVictoria VRは、Appleの最新ヘッドセット「Vision Pro」向けに、ブロックチェーンベースのメタバースアプリを開発中であることを明らかにした。アプリは24年第2四半期のリリースを予定しており、リアルなグラフィックと没入型のゲームプレイを特徴とする。
Victoria VRのメタバースでは、イーサリアムブロックチェーンのERC-20規格に基づくVRトークンが使用される。トークンは、アクティブなユーザーやステーキングに参加したユーザーへの報酬配分に利用され、ゲーム内アセット販売からの収益の半分がこれらのユーザーへの再分配が予定されている。これを受けVRトークンは週末60%近く価値が上昇し、時価総額は約149億3500万円に達した。
メタバースは米アジア圏で活況|市場規模は6倍強に
statistaのレポートによれば、メタバース市場は24年には744億ドルの時価総額に達する見込みだ。24年から30年までの年間成長率(CAGR)は37.73%と予測され、30年には市場規模が5078億ドルに拡大する。24年には、米国がメタバース市場で最大の市場価値を生み出し、230億ドルに達する見通し。30年までにメタバース市場のユーザー数は26億3300万人に達すると見られ、24年のユーザー普及率は14.6%、30年には39.7%に増加すると予想される。米国、中国、日本を含む世界各国でメタバース市場は活況を呈しており、技術進歩とユーザーの採用において先導していると位置付けた。
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