分散型パーペチュアル取引所Asterのネイティブトークン「ASTER」は、9月24日の過去最高値2.43ドル到達後、勢いを保てずに失速している。
その後の下落率は約25%。各種テクニカルは、需要不足を背景にさらなる下押しリスクを示唆している。
需要低迷でさらなる下落リスク
オンチェーン指標は買い需要の弱さを示し、センチメントが好転しない場合は一段の下落に直面する恐れがある。
Sponsored先物市場のロング/ショート比率は足元で低下基調。本稿執筆時点でASTERの同比率は0.92と、ショート優位を示している。
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同比率が1未満では弱気優勢、1超で強気優勢と解釈される。0.92という水準は、価格回復よりも続落を見込むポジショニングが勝っていることを示す。
加えて、4時間足の累積/分配(A/D)ラインも低下し、買い意欲の萎縮を裏づけている。
この下降は、高水準での保有インセンティブが弱く、分配(売り優勢)に傾きやすい地合いを示す。
重要サポート際での攻防
直近価格は1.8198ドル。1.7119ドルのサポートに接近しており、需給がさらに悪化すれば、1.4882ドルまでの下値余地が開く。
反面、新規需要の流入があれば2.0303ドルのレジスタンスを回復し、2.1650ドル方向へリバウンドするシナリオも。そこを明確に上抜けば、史上高値2.436ドルへの再挑戦も視野に入る。