バイナンスのリチャード・テンCEOは、トランプ政権の暗号資産に対する姿勢を強く支持している。
テン氏は特にステーブルコインに注目しており、デジタル資産分野の急速な拡大を後押しする最適なツールになると確信している。
バイナンス、トランプ政策の恩恵を受ける
バイナンスは月曜日、ソウルで「2025バイナンス・ブロックチェーン・スタディ(BBS)」を開催し、テン氏が登壇して自身の見解を語った。
Sponsoredトランプ政権の暗号資産政策について問われた際、テン氏はバイナンスが「恩恵を受ける存在と見なされ得る」と言及。さらに「バイデン政権は暗号資産に対して悲観的だったが、トランプ政権の立場は完全に変わった」と指摘した。
同氏はまた、ジーニアス法のような明確な規制提案や、現物暗号資産ETFの承認を挙げ、2025年は暗号資産市場にとって重要な年になると強調した。さらに、米国の上場企業が戦略的準備資産として暗号資産を取り入れ始めており、この傾向が一段と強まるとの見方を示した。
テン氏はバイナンスが韓国政府と複数のパートナーシップを協議していることも明らかにし、「韓国政府とさまざまなパートナーシップについて議論している」と述べた。
さらに、同氏は韓国政府の暗号資産に前向きな政策転換を高く評価し、韓国について「暗号資産保有率が高く、技術トレンドに敏感だ」と理解を示した。
韓国は従来の厳しい規制姿勢を改め、ウォン連動型ステーブルコインの導入に関する議論が加速している。
さまざまな機関がステーブルコインで提携するのは自然なことだ。バイナンスはグローバルネットワークと大規模なユーザーベースを持つ強みがあり、協力を通じてステーブルコインの大幅な成長を可能にするだろう —— リチャード・テン(バイナンスCEO)
韓国とのパートナーシップ協議は進行中だが、詳細はまだ公表できないと付け加えた。
金融アクセスの解決策としてのステーブルコイン
テン氏はステーブルコイン拡大の必要性を改めて強調し、「世界人口の約20%しか金融サービスにスムーズにアクセスできていない。残り80%は国際送金で課題を抱えており、ステーブルコインがその解決策となり得る」と述べた。
同氏はまた、伝統的な金融機関もステーブルコインの価値を認識し始めており、発行と利用は着実に拡大すると予測している。
短期的な価格動向については、9月の利下げ観測が市場の上昇基調を後押しする可能性があると述べた。