6日、ビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)は4日連続で資金の純流出を記録した。4日連続の資金流出は4月以来、最も長い期間となった。こうした資金の引き揚げの継続は、市場センチメントの悪化を示すものであり、短期的にはBTC価格を圧迫する可能性がある。
ビットコインETF、4日間で10億ドル超の流出|機関投資家の姿勢に変化
SponsoredETFからの4日連続の資金流出は、機関投資家のビットコインに対する確信が弱まっていることを示唆している。SosoValueのデータによれば、この期間のファンドからの純流出額は10億ドルを超えた。
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これは注目すべき動きだ。最近のBTCの最高値である約12万2054ドルへの上昇を支えたのは、主に機関投資家の資金流入だった。
7月単月だけでも現物BTC ETFには60億ドルを超える資金が流入し、価格上昇を牽引した。その機関投資家の撤退は、短期的に暗号資産価格に悪影響を与える恐れがある。
また、オンチェーンデータでも弱気トレンドへの転換が見られている。Coinglassのデータによると、BTCのロング・ショート比率は0.93に低下した。

ロング・ショート比率は、先物市場でのロングポジションとショートポジションの比率を示す。1を超えるとロングポジションが多く、価格上昇を見込むトレーダーが多いことを意味する。
反対に、1を下回るとショートポジションが多く、価格下落を見込むトレーダーが多いことを示す。
BTC弱気派、11万1000ドルを目標に
日足チャートを見ると、BTC価格はパラボリックSARの示す抵抗水準である11万8086ドルの下で推移している。
パラボリックSARはトレンド方向や転換の兆しを示すテクニカル指標で、現在は価格の上方で抵抗線を形成している。この指標が価格の上方に位置する場合は下降トレンドを示し、価格は11万1855ドルまで下落する可能性がある。

しかし、新たな需要が市場に入れば、BTC価格を11万6952ドルに押し上げる可能性がある。