米国の企業活動が予想外に急増し、米国債利回りが上昇したことを受けて、ビットコイン(BTC)は水曜日に8万4000ドルを下回った。
この下落は、経済統計の発表から約1時間以内に発生した。午前中の上昇によりビットコインはバイナンスで8万7000ドル超まで上昇していたが、流れが反転した。
米国企業活動調査が示した内容
S&Pグローバルの速報購買担当者指数(PMI)は、米国の約1150社を対象とした毎月の早期調査である。指数が50を上回ると、企業活動が拡大していることを示す。
9月の合成指数は前月の56.0から58.4に上昇した。2021年7月以来最も速い成長率である。製造業の指数も53.9から57.0へと伸び、2022年5月以来の高水準となった。
一方で、同レポートはコスト上昇も指摘した。原材料価格は2022年10月以来最速のペースで上昇し、原油高が燃料費や輸送コストを押し上げた。雇用ペースも2022年6月以来最高となった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの主任エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は今後の見通しに警鐘を鳴らした。
「9月に企業のインプットコストは過去4年で最も急上昇している。原油高による燃料費や輸送コストの高騰が主因であり、今後数カ月間、販売価格とインフレ圧力がさらに強まるだろう」とクリス・ウィリアムソン氏は述べた。
利回り上昇がビットコインを8万4000ドル割れに押し下げた理由
米国債利回りは、投資家が米国政府への貸付で求めるリターンを示すもの。市場が金利上昇を予想する際、利回りも上昇しやすい。
取引データによると、10年物米国債利回りは統計発表後に5.058%まで上昇した。火曜日の終値は4.96%だった(財務省データ)。
米連邦準備理事会(FRB)は、9月16日に政策金利を3.75~4%へ引き上げた。声明では、インフレ目標2%への早期回帰を狙うとしている。
利回り上昇は無利息資産であるビットコインの魅力を相対的に下げる。BeInCryptoは9月15日、10年債利回りが初めて5%に達した時点で、このリスクを警告していた。
なお、この値下がりは、BeInCryptoが「FRB利上げ以降、ビットコインが13%上昇」と報じてから数時間後の動きだった。前日にはトム・リー氏やiTrustCapitalのCEOが「最悪期は過ぎた」と述べていた。
9月のPMI最終値は、製造業が10月1日、サービス業が10月5日に公表予定。









