ビットコイン(BTC)が約8万3800ドルまで下落し、1時間で暗号資産取引所がレバレッジをかけたロングポジションを4億3580万ドル分強制清算したことが分かった。これは、未決済先物契約総額(オープンインタレスト)の約0.27%に相当。
ロングポジションの清算は全体の97%を占め、4億1533万ドルのほぼ片側に集中した。ただ、未だに残るレバレッジのごく一部が解消されただけにとどまる。
強制清算でどれほどレバレッジが解消されたか
売りは一気に発生した。デリバティブデータ追跡サイトCoinGlassによると、4時間のロング清算総額4億1299万ドルのうち98%が最後の1時間に集中した。
過去24時間ではロング清算が4億8702万ドルとなり、総清算額5億5476万ドルの大部分を占めた。この1時間だけでその日のロング清算の約83%に相当する。
比較として、CoinGlassの過去全体ランキング10位の清算は27億7000万ドルに上り、24時間総額の約5倍となる。
イーサリアム(ETH)のロング清算は1億5512万ドルで、ビットコインの1億1573万ドルを上回った。ビットコイン市場の規模が大きいにもかかわらずこの差が出た要因は、ETHの値下がりの鋭さやレバレッジの高さ、またはその両方と考えられる。
CoinGlassによると、オープンインタレストは1502億4000万ドルで、2.45%減少した。オープンインタレストはドル建てのため、価格下落自体も下落要因の一部となる。
リセットか警告か―― データ解釈で分かれる見方
SNS「X」上では、見方が分かれている。急落スピードから、ポジションの偏りに注目する声もあった。
「4億ドルがこれほど速く消し飛ぶのは、単なる長期的な見通しの変化ではなく、ポジションが要因だったことを示している」
「市場サイクルの自然な一部。過剰レバレッジのロングを一掃し、新たなロング参入を呼ぶことで再び上昇」
データは双方の主張を一部支持している。片側かつ短時間で強制清算が集中した点はポジション整理を示しつつ、オープンインタレスト1502億4000万ドルからは大半のレバレッジが依然として残存する。
一方、100~1000BTCを保有するウォレットは、7月中旬から9月下旬にかけてビットコインを11万3950BTC追加していることが、Santimentのウォレット蓄積データで明らかとなった。
オープンインタレストが1502億4000万ドルという水準は、さらなる強制売却の突発が起こり得ることも示唆する。強制売却のない現物買い動向次第で、ビットコインの価格動向が安定するか、次の清算が発生するかが左右される可能性。









