ビットコインは17日、6万3000ドルを突破した後、6万4000ドル台まで急伸した。ここ数日続いていた狭い値幅での取引を上放れし、暗号資産市場で上昇基調が強まっている。
背景にあるのは米国のマクロ経済環境である。市場では9月の米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ観測が大きく後退し、ドル安も進んでいる。リスク資産とされるビットコインには追い風となる状況で、今回の上昇が一時的な動きにとどまるかが焦点となる。
ビットコインは6万5000ドルのレジスタンスを突破できるか
今回の上昇は、売り圧力の後退も寄与。ビットコインの取引所への流入は大幅に減少している。ファンディングレートや建玉も沈静化。持ち高をすぐ売却可能なコインが減少し、レバレッジ取引の過熱感も和らいでいる。
一方、足元の全体感はなお慎重。
CryptoQuantのボラティリティ調整済みモメンタムはゼロを下回った。最近の値動きに比べてリターンが鈍い状況である。リスクオシレーターも、過去に大きな市場転換点が出現した水準まで戻している。
米国の現物需要も依然として弱い。コインベース・プレミアム指数は依然マイナス圏。ただしこの指標は、米ドル建てとUSDT建ての価格差により弱含みを過大評価している可能性がある。ビットコインETFも先週は資金流出超。
今後数日間は、6万5000ドルが重要な水準。ここを明確に上回って維持できれば、直近レンジの上限に向けて上昇余地拡大となる。
ただし、今後数週間は実需の現物買いが戻るかどうかがカギとなる。ETFからの資金流入やコインベースでの需要回復があれば、レンジブレイクが本格的な戻りとなる可能性もある。
逆にこれらの指標が弱いままなら、6万3000ドル台への上昇は売り圧力の低下やショートカバーによる一時的な戻りにとどまる展開。











