主要銘柄のビットコインは、過去24時間で0.28%の小幅な上昇にとどまった。市場全体で下落傾向と上昇ムードの両方が後退する中での限定的な動きとなった。
価格推移は控えめだが、注目すべきオンチェーン指標は、水面下で需要が着実に高まっていることを示しており、今後の上昇基盤を築きつつある。
Sponsored取引所準備金が年初来安値を更新
最も注目される動きの一つは、BTCの取引所準備金が減少を続けている点だ。CryptoQuantによれば、火曜日時点で240万BTCと年初来の最安値に急落した。
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取引所準備金は、中央集権取引所に保有されているBTCの量を測定する。持続的な減少は、即時売却可能なコインの減少を意味し、投資家が資産をコールドウォレットへ移し長期保有している可能性を示唆する。
価格が伸び悩む中でも、過去数週間にわたる準備金の安定した減少は、弱気センチメントが漂う中でもトレーダーが確信を持ち続けていることを浮き彫りにする。
静かな取引所からの引き出しは、保有者がBTCの長期見通しに自信を持っていることを示し、即時的な売り圧力を和らげている。
Sponsoredさらに、主要取引所におけるBTCのファンディングレートは依然としてプラスを維持し、先物トレーダーが強気姿勢を保っていることを示す。本稿執筆時点で、この値は0.079となっている。
ファンディングレートは、永久先物価格を現物価格に近づけるための調整指標だ。プラスであればロング勢がショートに支払いを行うため、市場参加者の大半が強気であることを示す。逆にマイナスであればショートがロングに支払う構造となり、弱気基調を示す。
現在のファンディングレートはプラスだが小幅にとどまり、トレーダーが緩やかな強気バイアスを持ちながらも積極的なレバレッジは控えていることを示す。この状況は大規模な清算リスクを抑制し、慎重ながらも楽観的な市場スタンスを映す。結果として、BTCは直近の上昇局面を基に安定性を高める可能性がある。
ビットコインのサポート維持 — 次は11万5000ドル台か
買い手がこの基盤を活かせば、BTCは今後も上昇を続け、11万5892ドルへの到達が視野に入る。
もっとも、市場の弱含みが強まれば、上昇の勢いは鈍化し、BTCは再び持ち合いに移行するか、サポートである11万1961ドルを割り込み下落局面に入る可能性もある。