ブラックロックのiSharesビットコイン・トラスト(IBIT)は、約80万6700ビットコイン(BTC)、評価額にして約637億ドルを保有するに至った。この総額は、世界最大の現物型ブラックロック・ビットコインETFにおける過去最高値である。
この記録は、9営業日連続の純流入を受けたものだ。IBITはこの期間に約2万1500BTCを新たに積み増した。規制下でのビットコインへの投資需要は増加傾向にあり、ビットコインは約7万8000ドルで推移している。
ブラックロックIBIT、米国ビットコインETF市場を席巻
ブラックロックの同ファンドは、米国現物型ビットコインETF総資産の約49%を占める。その割合は、フィデリティのFBTCやグレースケールのGBTCを大きく上回る。
ETFは、2026年第1四半期の62営業日のうち48日で純流入を記録した。四半期の累計流入額は推定84億ドルとなった。
買いの勢いは4月中旬から強まった。IBITは4月15日に2億9190万ドル、4月10日には2億6930万ドルを集めたとETFフローデータが示す。この継続的な需要が、IBITの保有総数を初めて80万BTC超に押し上げた。
米国の現物型ビットコインETF全体では、4か月続いた資金流出が反転した。直近4週間の純流入総額は約20億ドル。うちIBITの寄与分は約17億ドルに達した。
ストラテジー、最大保有企業の座を奪還
IBITが記録的な数字となった一方、企業によるビットコイン保有では最大ではなくなった。ストラテジー社が、保有BTC81万5061に到達し、ETFを抜いた。2024年第2四半期に失ったトップの座を取り戻した形である。
マイケル・セイラーCEO率いる同社は今月、大量買い増しを実施。4月13日だけで1万3927BTC、約10億ドルを追加した。両者の差は現在、約8300BTCとなっている。
ブラックロックも暗号資産関連商品を拡充する。運用会社は最近、証券取引委員会(SEC)にBITAというティッカーでビットコイン・インカムETFの修正版S-1を提出した。新規ファンドは、IBITに連動したカバードコール戦略により利回りを生む設計。
IBITとストラテジーが引き続きBTCを積み上げる中、機関投資家最大のビットコイン保有を巡る争いは第2四半期も激化する可能性がある。





