機関投資家向けイーサリアム(ETH)企業のEtherealizeは、新たなリサーチを公表した。同社は、イーサリアムが現在ゴールドやビットコインに保持されているマネタリープレミアムを取り込めば、ETHの長期的な価格は1ETHあたり25万ドルを上回るとの予測モデルを提示した。
同社はゴールドとビットコインが持つマネタリープレミアムを合わせて約31兆ドルと推計し、発行済みETH1億2100万枚と比較した。イーサリアムは歴史の長さを除けば、全ての観点で両資産より「優れたマネー」だと主張する。
イーサリアムがゴールドとビットコインの31兆ドルマネタリープレミアムを吸収した場合、ETHは25万ドル超とEtherealizeが試算
Etherealizeは、カール・メンガーによる19世紀の「良いマネーの条件」フレームワークに基づく。同社は、ETHが希少性、分割性、携帯性、耐久性、検閲耐性の全てにおいて、ゴールドやビットコインと同等かそれ以上であると主張する。
また、同報告書はウォーレン・バフェット氏の2011年の「ゴールドは有用でも生産的でもない」という批判を引用し、その論理をビットコインにも拡張する。Etherealizeは、両資産には「時とともに複利的に増える」特性がないという根本的な欠陥があると指摘する。
「…生産的なマネーは、死んだ資本に勝る。ただ、世界中の人々がそれに気づくまでどれほど時間がかかるかが唯一の問題だ」と記されている。
さらにETHは、カウンターパーティリスクなしに複利効果を生み出す最初のマネタリーアセットだとする。現在、トークンをステーキングすることで年率2〜4%のリターンが発生している。
さらに同レポートは、イーサリアムにはオンチェーンの金融活動によって「本源的な価値の下支え」がある点を強調する。これは、主にマネタリープレミアムに依存するゴールドやビットコインとの違いになると指摘。
Etherealizeは、イーサリアムとビットコインの間に構造的なセキュリティ格差がある点も強調する。同社は、全ビットコインのマイニング装置の交換コストは約63億ドルと推計。一方、イーサリアムのセキュリティを支えるステーキングETHの価値は約300億ドルと試算する。
「このコストはネットワーク価値と連動する。ETHの時価総額が2倍になれば、攻撃コストも2倍になる。ビットコインに同様の仕組みはない。ビットコインの時価総額が2倍でも、マイナーが自発的に設備投資しなければ攻撃コストは変わらない。しかも半減期により4年ごとに投資効率が悪化する。ビットコインが電力を消費する一方で、イーサリアムは生産的に資本を活用する」と同社は付け加えている。
なお本報告書は、時期については明言せず。ETHが本当に「マネー」として市場の合意を得るかどうかが前提だと認めている。
ETHは現在、約2400ドルで取引されており、時価総額はおよそ2890億ドル。Etherealizeの推定算出額は、現在価格から約105倍の上昇を示唆する。
YouTubeチャンネルの登録はこちら。業界リーダーや記者による専門的インサイトを配信





