Web3プロダクトの開発を行うblockskyは24年春より、特許出願済みの世界初の広告付きWeb3ウォレット「Back Wallet(仮称)」のクローズドベータ版をリリースする。クローズドベータ版は、日本・ベトナム・ナイジェリアで同時にリリースされ、国別にユーザーの利用動向、広告主のニーズを収集するPoCを実施する。本リリースに向け、サービスを最適化する。
同Web3ウォレットは、ウォレットがメディアとして機能する新たなコンセプトを持つ。従来の広告プラットフォームやSNSでの露出が困難なWeb3関連の広告主に対し、新しい顧客層へのアクセスを提供。同システムは運用型広告を取り入れ、広告主がコストパフォーマンスを効率的に管理できるように設計されている。クローズドベータ版ではイーサリアムチェーンに対応する。
同社は今後、ウォレット由来のユーザーコミュニティを活用し、企業やWeb3プロジェクト向けに共創広告の制作や新製品開発のためのマッチングサービスを提供する予定だ。広告審査の透明化を目指し、関連業務をグローバルなDAO(分散型自律組織)による管理に移行する計画がある。
特許を活用した広告モデルのライセンスやOEM提供、広告配信用のSDK(ソフトウェア開発キット)をDapps(分散型アプリケーション)に提供することで、広告業界への新たな価値提供を目指す。MEV(最大抽出可能価値)をマーケティングに活用する研究を推進し、広告関連データの共有にも力を入れる。
ウォレットサービスの開発が進む日本
a42xが開発を行うマイナンバーカードそのものをデジタルウォレットとして活用できるサービス「マイナウォレット」は9月、イーサリアム財団による研究開発助成プログラム ERC-4337 Account Abstraction Grant Round に採択された。
マイナウォレットは、アプリ等の事前インストールが不要で、マイナンバーカードをタッチするだけで暗号資産(デジタル資産)の送受信、所有証明を実現。約9000万人が保有するマイナンバーカードを活用することで、子どもから年配者まで、すべてのひとが複雑な操作や技術を意識することなく、Web3技術を活用したサービスにアクセスできる世界を目指す。
通信大手NTTドコモの子会社NTTデジタルが11月、Web3ウォレット「scramberry(スクランベリー)」を発表。パブリック・ベータ版は11月にリリースされ、V1.0.0のフルバージョンのリリースは24年2月予定。同アプリは、ユーザーがデジタル資産を保管、送受信できるノンカストディアル・マルチチェーン・ウォレット。秘密鍵のセキュリティを確保し、デバイス上、デバイス外に関わらずマルチシグネチャ暗号化を導入した。
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