米国暗号資産ニュース朝のブリーフィングへようこそ。本日の注目トピックをお届けする。コーヒーを手にしながら読んでいただきたい。すべての暗号資産財務戦略が成功するわけではない。WindTree Therapeuticsにとって、BNBをバランスシートに組み入れる試みは「先見の明」ではなく、警鐘となった。
本日の暗号資産ニュース:ナスダック、WindTree株を上場廃止 BNB財務戦略は失敗に
ナスダックに上場していたバイオテクノロジー企業WindTree Therapeuticsは、デジタル資産財務(DAT)を導入した先駆企業として注目されたが、株価は今年に入り80%以上下落した。
同社は株価が1ドルを下回り、取引所の上場基準を満たせず上場廃止に至った。Google Financeによると、株価は0.14ドルまで下落し、6か月間で97%以上の下落率を記録している。
WindTreeは7月、Build and Build Corpとの提携でBNBトークンを財務資産として組み入れる戦略を発表した。総額6,000万ドルの投資を確保し、追加で最大1億4,000万ドルを調達する計画だった。
この資金調達は、現金やBNBトラストの株式、BNBで受け取られ、主にBNBの購入に充てる。WindTreeをBNBデジタル資産戦略のリーダーに位置づける
当時、Binance創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏はこの取り組みを「マイクロストラテジーのBNB版」と称賛した。
より多くのBNBマイクロストラテジーを
— CZ、X投稿
しかし、BNB導入は投資家心理を回復させられず、株価低迷を食い止めることはできなかった。結果的に同社はナスダックから退場し、OTC市場に移行した。
BNB財務戦略は注目集めるも、生存は基盤次第
WindTreeだけでなく、Nano LabsやLiminatusといった他の上場企業もBNBを準備資産に組み入れている。
支持派はBNBを生産的な財務資産と評価するが、WindTreeの失敗は基礎体力の乏しい企業には暗号資産導入が「万能薬」にならないことを浮き彫りにした。
- 強固なビジネス基盤なしにBNBを取り入れても生存は困難。
- 規制や取引所の基準は依然として高いハードル。
上場基準を満たせなかったことは、暗号資産先進企業としてのブランド戦略を事実上無効にした。OTC市場移行により事業継続は可能だが、機関投資家の資金流入は制約される。
運営は継続するが、生存はOTC市場で投資家の関心を維持できるかにかかっている
WindTreeの失敗にもかかわらず、企業によるBNBの統合は進んでいる。アジアのテック企業やバイオ関連企業も導入に動き、BinanceとCZにとってBNBを主流資産に押し上げる動きにつながっている。
ただし、WindTreeの例が示す通り、暗号資産導入は生存を保証しない。市場サイクル、規制、投資家信頼といった課題を克服できるかが成否を分ける。
本日のチャート

バイトサイズのアルファ
本日の米国暗号資産ニュースまとめ:
- ビットコインマイナーが準備金を売却、価格に逆風。
- パウエル議長の最後のジャクソンホール演説が相場に波及する可能性。
- ZachXBTが9,100万ドル相当のBTC詐欺を暴露。
- リップルとSBIが提携、2026年にRLUSDを日本で展開。
- ONDOトークンが資産トークン化拡大でブレイクアウトの兆し。
- クジラが3,000億SHIBを売却、価格はレンジブレイクの瀬戸際。
- キャンプネットワークがエアドロップ手数料騒動後に返金対応。
- TONが7億8,000万ドルの財務強化で強気基調に。
- ピーター・ティール氏のETH投資が奏功、ウォール街での存在感増す。
暗号資産関連株のプレマーケット概況
企業 | 8月21日終値 | プレマーケット |
マイクロストラテジー (MSTR) | 337.58ドル | 338.61ドル (+0.31%) |
コインベース (COIN) | 300.28ドル | 301.49ドル (+0.40%) |
ギャラクシー・デジタル (GLXY) | 23.89ドル | 24.14ドル (+1.05%) |
マラソン・デジタル (MARA) | 15.51ドル | 15.50ドル (-0.06%) |
ライオット・プラットフォームズ (RIOT) | 12.27ドル | 12.31ドル (+0.33%) |
コア・サイエンティフィック (CORZ) | 13.79ドル | 13.86ドル (+0.51%) |
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