英大手銀行スタンダートチャート銀行は10日、「ビットコイン(BTC)が2024年末までに12万ドルまでに達する」との見解を示唆した。ビットコインネットワークでの取引高も再度増加傾向となり、半減期に向け価格上昇への期待感が高まっている。
同レポートは同社のデジタル資産リサーチ部門責任者ジェフ・ケンドリック氏によるもので、報道関係者によって内容が明らかになった。ケンドリック氏はビットコインのマイニングによるマイナーの利益率の増加は、現金流入を維持しながら供給量を減らし、価格上昇に影響すると主張。
ケンドリック氏によれば、ビットコインマイナーは現在、マイニングで獲得したBTCをコストをカバーするために売却する傾向にあるという。しかし、ビットコイン価格が年末までに5万ドルに達すると、売却割合が20〜30%に低下し、流通供給が減少すると述べている。つまり、マイナーが1日に売却するビットコインの量は現在の900枚から180〜270枚に減少し、年間で約25万ビットコインの供給減が見込まれる。
同行は4月25日、ビットコイン価格予想のレポートを公開。ビットコインが2024年末までに10万ドルに達するとの見解を示していたが、この度のレポートで見通しを修正した形だ。
ビットコインネットワークの取引高は再び増加傾向に
ビットコインの取引量は増加傾向にある。ビットコインのトランザクション量は7月上旬を機に再び増加傾向に。暗号資産分析ツールDune Analyticsのデータによると、ビットコインのインスクリプション数は3日の6万2,775件から9日には38万5.920件に増加している。一方でビットコインオーディナルの仕様によるガス代は低下傾向にある。これらは新トークン規格BRC-69の導入が影響していると見られる。
ビットコインは年初来より78.73%上昇。本稿執筆時のビットコインの価格は30476ドルで前日比0.58%増。ビットコインドミナンス(ビットコイン市場占有率)51.49%となっている。
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