ビットコイン(BTC)は数週間にわたり上値を抑えていた11万2000ドルの抵抗を突破し、現在は11万5104ドルで取引されている。
オンチェーンデータは2つの重要な傾向を示している。保持率の上昇と推定レバレッジ比率の増加であり、いずれも「ホールド」への強い確信を示唆している。これが続けば、BTCは12万ドルを再び目指す可能性がある。
Sponsoredビットコイン保有者の信念、2025年の高水準に
Glassnodeのデータによると、BTCの保持率は8月6日以降着実に上昇し、現在80.49%と年初来の最高値に達している。
保持率とは、連続30日間にわたりBTCを保持し続けるアドレスの割合を示す指標で、どれだけの投資家が短期売買を避けているかを測るものだ。
8月は横ばいの値動きが続いたにもかかわらず保持率が上昇したことは、多くの投資家が統合局面を耐え、資産の長期的な見通しを再確認していることを示す。
ビットコインELRが年初来高値、トレーダーの確信強まる
デリバティブ市場では推定レバレッジ比率(ELR)が0.26まで急上昇し、年初来の最高値を更新した。これは取引所全体で平均レバレッジが高まっていることを意味する。
SponsoredELRは、オープンインタレストを取引所のBTC準備高で割ることで算出される。低下は慎重姿勢を、上昇は強気の確信とリスク許容度の高まりを示す。
今回の上昇は、トレーダーがより高いレバレッジでポジションを積み増していることを示しており、市場の自信を裏付けている。
ビットコインの上昇は確信次第 11万9000ドルが視野、次は12万2000ドル
保持率の高止まりとデリバティブ市場の強気基調が続けば、BTCは11万9367ドルに向かう可能性がある。この水準を突破すれば、次のターゲットは12万2190ドルとなる。
ただし、強気の確信が揺らげば、11万1961ドルの安値を再び試す展開もあり得る。