リップル(XRP)は下落基調を強め、過去2週間でおよそ10%値を下げた。8月14日以降の下落は、投資家の行動を二分させている。オンチェーンデータによれば、異なる保有層の間で戦略が分かれており、XRP保有者にとって今後の行方を占う重要なシグナルとなっている。
ディップ買いは長期保有者の売却圧力に耐えられるか
短期および中期の投資家は、この下落を買い増しの好機とみている。オンチェーン分析によれば、彼らは下落局面で保有量を増やし、短期的な反発に期待している。
Glassnodeのデータによると、XRPのHODLウェーブ(保有期間ごとの分布)は、短期と中期のグループが活発化していることを示している。
1〜3か月の短期保有層は流通供給量の9.51%を占め、8月14日以降に8%増加。反発への確信をうかがわせる。
さらに6〜12か月の中期層も「押し目買い」を実施。現在は供給の23.19%を保有し、年初来で最高のシェアを記録した。安値水準での買い増しが進んでいることを示す。
トークンのテクニカル分析や市場動向は、編集者ハルシュ・ノタリヤのニュースレターでも解説している。詳細はこちら。

一方、長期保有者(LTH)は対照的な動きを示している。8月19日以降、ライヴリネスが上昇しており、売却・移動が進んでいることを示唆する。
ライヴリネスは長期保有トークンの動きを測る指標で、コインデイズの消費量を基に計算される。上昇は長期保有者が売却や移動を行っている兆候であり、下降は保有継続や買い増しを意味する。

現在の上昇傾向は、LTHの売却が進み、XRPへの売り圧力が強まっていることを示している。
XRPの方向性を探る
短期と長期の投資家の動きが分かれる中で、XRPの先行きは不透明だ。回復は新規需要が熟練投資家の売り圧力を上回れるかにかかっている。
買いが優勢となれば、XRPは反発し3ドルを回復、3.22ドルまで上昇する可能性がある。

一方で売り圧力が強まれば、XRPは下落基調を続け、2.63ドルまで下げる可能性がある。
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