カルダノ(ADA)は直近の取引で下押し圧力を受け、過去7日で12%下落した。オンチェーンおよびテクニカル指標は関心低下を示しており、1ドル回復は短期的に難しい可能性がある。
カルダノの1ドル回復は関心低下で難しい見通し
Sponsoredデリバティブ市場では、先物の未決済建玉が直近数日で急減。市場参加者の取引意欲の後退がうかがえる。Coinglassによれば未決済建玉は150億ドルで、9月14日以降23%減少した。
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未決済建玉はクローズや決済が未了のデリバティブ契約総数を示し、市場の熱量を測る指標である。増加は新規ポジションの積み上がり=勢いの強さを示す。
逆に減少は、ポジション解消やエクスポージャー縮小が進み、取引活動が弱まっているサインとなる。
ADAの未決済建玉の縮小は、トレーダーの関与鈍化を示し、1ドル回復に向けた強い反発シナリオを描きにくくしている。
さらに、ADA/USDの日足ではチョッピネス指数が低下。本稿執筆時点で48.36となっている。
Sponsored同指数は市場がレンジ(統合)かトレンドかを見極める補助線で、低下は統合局面を離れ、方向感のある動きへ移行していることを示す。
既に下向きトレンドが進行している状況下での指数低下は、弱気モメンタムの強まりを確認する形となり、価格が新安値リスクに晒されていることを示唆する。
カルダノ1ドルを目指すも、弱気派が0.76ドルを維持
先物活動の鈍化とチョッピネス指数の低下は下落基調の強化を示す。結果として、ADAの1ドル到達は難易度が上昇。売りが続けば、次の下値メドは0.763ドルとなる。
一方、買い意欲が戻りセンチメントが改善すれば、0.84ドルの抵抗試しに向かう可能性がある。
この抵抗を明確に突破できれば、0.92ドルへの上伸が視野に入り、1ドル回復への道が開ける。