中国で唯一、規制に準拠したパブリックブロックチェーンとされるコンフラックス・ネットワーク(Conflux Network)のネイティブコイン「CFX」の価格が29日、12%上昇し、暗号資産市場の中で最も強い値動きを示した。同急騰は、市場全体の後退にもかかわらず起こった。8月に予定されている注目のConflux 3.0アップグレードを前にした楽観的な見方が高まっていることが要因とみられる。
コンフラックス、3.0ツリーグラフアップグレード前に勢い増す
コンフラックスは先日開催された技術・エコシステム会議で、コードネームを「Tree-Graph(ツリーグラフ)」と名付けた次回のアップグレードの詳細を公表した。このアップグレードでは、並列処理によってブロックチェーンの処理能力が大幅に向上し、毎秒1万5000件以上のトランザクションが可能になるという。
SponsoredCFXは、今後のメインネットアップグレードへの期待が高まる中、2桁の上昇を見せた。最近終了したConflux Technology & Ecosystem Conferenceで、ネットワークは来月にローンチ予定のConflux 3.0、コードネーム「Tree-Graph」の詳細を発表した。
Tree-Graphアップグレードは、ブロックの並列処理を導入し、ブロックチェーンのスループットを1秒あたり15000件以上のトランザクションに向上させる。また生成AI技術との連携を視野に入れ、AIエージェントのオンチェーンでの呼び出しにも対応する。
さらに今回のアップグレードによって、クロスボーダー取引(国境を越えた取引)や現実世界の資産をトークン化する取り組みを後押しする基盤が構築される見込みだ。
CFX、弱気の後退で強力な上昇の可能性を示唆
CFXの価格は現在、一目均衡表の先行スパンA(0.1811ドル)および先行スパンB(0.1550ドル)を大きく上回って推移している。
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一目均衡表は市場のトレンドや支持線・抵抗線を示すテクニカル指標であり、価格が雲より上に位置する場合、強気な相場環境とされる。指標を上回って取引されると、強い上昇トレンドと上向きの勢いを示す。市場のセンチメントはポジティブであり、資産がそのサポートゾーンを維持すれば、上昇を続ける可能性がある。
雲の上のエリアは上昇ゾーンであり、CFXに対する市場のセンチメントがポジティブであることを示している。トレンドが続けば、CFX更なる上昇が起こる可能性がある。
また、別の指標であるBBTrendの赤色バーが短縮傾向を見せており、市場の弱気圧力が弱まっていることを示唆している。これらのテクニカル指標は、CFXがさらなる上昇局面に入る可能性を示している。

同指標は、ボリンジャーバンドに対する価格の動きを分析することで、トレンドの強さと方向を測定する。赤いバーが短くなると、市場の弱気の勢いが弱まっている。
これは、取引量の増加や価格の好調なパフォーマンスなど、他のポジティブな指標とともに、CFXの新たな上昇フェーズの始まりを示唆している。
強気派は0.24ドルの壁を突破し0.30ドルに向かえるか

現在CFXは0.2484ドル付近の抵抗水準に接近しており、これを突破すると次の目標は0.30ドルが視野に入る。一方で、短期的に利益確定の動きが強まれば、価格が0.1664ドル付近まで反落する可能性もある。