チェーンリンク(LINK)の1日あたりクジラ取引件数が、今週5か月ぶりの高水準となった。スタンダードチャータード銀行が200ドルの目標価格を設定したことが背景。
この予想を受けてLINK価格は小幅上昇した。ただし、足元では確固とした支持は広がっていないとのデータもある。
チェーンリンクのクジラ取引、予測発表付近で急増
ブロックチェーン分析企業サンティメントによると、24時間で10万ドル超の取引が246件を記録。5か月ぶりの最多となった。
10万LINKから1000万LINKを保有するウォレットは、現在4億6631万LINKを管理。このグループが流通量の46.57%を占める。サンティメントは、取引件数の増加とともに同グループの保有残高も拡大していると指摘する。
「チェーンリンクはCCIP、トークン化資産、ステーブルコイン、インスティテューショナルデータ、新たなクロスチェーンレーンへの展開を進めているが、公式指標では依然としてオンチェーン金融のコアオラクルインフラとして評価されている」と同社は述べた。
この動きは、スタンダードチャータード銀行が月曜日にLINKのカバレッジを開始し、2030年までに200ドルに到達するとの予想を示したことを受けて発生。同銀は、2026年末までに13ドル、2028年に82ドル、2029年に133ドルに達すると見込む。
チェーンリンクは、トークン化の普及と分散型金融(DeFi)の加速から直接恩恵を受けるとの見方を示した。直近の統合事例もこの論拠を後押ししている。
機関需要と価格データは上昇を抑制
需要面は力強さを欠く。現物LINKのETFは、先週の流入額が15万307ドルに留まり、直前3週間のうち2週は流入がゼロだった。
SoSoValueのデータによると、累積の純流入額は1億2829万ドル。純資産額は1億1487万ドルで、機関投資マネー用のラッパー型金融商品はほぼ稼働していない状況。
価格動向も警戒材料。月曜日から6.8%上昇したが、LINKは年初来で28%超下落しており、2026年初の水準を大きく下回っている。
オンチェーンフローも一様に強気ではない。CryptoQuantのデータでは、6月下旬の取引所準備金は1億4280万LINKだったが、8月初旬には約1億2230万LINKまで減少した。
その後、準備金は1億2370万LINKまで戻している。この動きは、保有者が高値圏で売却に動いている可能性を示すパターン。
こうしたギャップが現状を表す。クジラウォレットと主要銀行は上昇傾向にある一方、ETFフローや年初来の価格推移、そして取引所準備金の増加は、市場全体への強気センチメント浸透には至っていない実情を示す。
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