アジア太平洋モーニングブリーフへようこそ。アジア太平洋地域の市場と世界のセンチメントを左右する、昨晩の暗号資産動向をまとめた要約版です。 緑茶を片手にぜひご一読ください。
元中国中央銀行総裁の周小川氏が、システミックリスクを理由にステーブルコインの採用に警鐘を鳴らした。韓国では暗号資産を利用したボイスフィッシング事件が今年6.6倍に急増。APAC市場全体でのさらなる動向がデジタル資産の風景を再形成し続けている。
Sponsored元中国人民銀行総裁のステーブルコイン警告
元中国人民銀行総裁の周小川氏は、中国でのステーブルコイン採用に対する包括的な警告を発表した。CF40シンクタンクによって発表された周氏の詳細な分析は、中央銀行の視点からの複数のリスクを概説している。同氏の発言は、デジタル通貨を受け入れるよう求める政策顧問からの増大する声に直接対抗するもの。
周氏はステーブルコインに関する中央銀行の主な懸念として、まず「通貨の過剰発行」を挙げ、発行者がステーブルコインを発行する際に真の100%の準備金を持たないこと、次に流通中に生じる金融派生商品としての乗数効果を生む高いレバレッジ増幅効果を指摘した。米国のGENIUS法や香港の条例における規制枠組みの不十分さを批判した。
元総裁は、完全なトークン化が口座ベースの決済システムを効果的に置き換えることができるかどうかを疑問視した。また、資産投機における過度の使用に警鐘を鳴らし、詐欺リスクや金融不安定性を指摘した。中国の資本規制と金融主権への脅威についても懸念を表明した。
韓国で暗号資産のボイスフィッシング急増
韓国では暗号資産を利用したボイスフィッシング詐欺が今年劇的に急増した。警察のデータによると、2025年1月から7月までに暗号資産関連のボイスフィッシング事件が420件発生し、前年同期の64件と比べて6.6倍の増加。
詐欺師は通常、検察官や金融当局者を装い、被害者の口座が侵害されたと主張する。彼らは「資産確認」のために数億ウォン相当の暗号資産購入を要求する。最近の事件では、被害者がテザーやビットコインの送金でそれぞれ1億9000万ウォンを失った。
BeInCryptoのアジア報道
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その他の注目点
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