時価総額で2番目に大きいステーブルコインのUSDCは、市場が調整に入り、ビットコイン価格が22,000ドルを下回ったため、この1週間でその流通供給量は急激に減少した。
オンチェーンデータによると、USDCの時価総額は過去30日間で約5%減少して413億ドルになり、ステーブルコイン発行企業の供給量は過去1年間で100億ドル以上縮小していることが明らかになった。
規制当局の取り締まりでパニックが暗号資産市場を席巻
USDCの供給量の減少は、米国の規制当局が暗号資産業界に対して行った最近の強制措置に起因しており、暗号資産トレーダーの間にパニックを引き起こしたかたちである。
イーサスキャン(Etherscan)のオンチェーンデータによれば、コインベースは2月10日に48億ドル相当のUSDCをバーンしたとのことだが、同取引所では同じ期間に同様の流入も見られたことが報告されている。(ちなみに)USDCトークンは、ユーザーが保有資産をフィアット(法定通貨)に変換する際にバーン(焼却)される。
暗号資産レポーターのWu Blockchain氏は、USDCの供給量の減少は、米国の規制措置によるパニックと関係があるかもしれないとコメントしている。
SEC(米国証券取引委員会)は先日、暗号資産取引所クラーケン(Kraken)に対して強制措置を行った。一方、別のステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)がニューヨーク規制当局の調査を受けているとの報道がなされている。
ステーブルコインの競争がヒートアップ
現在の市況にもかかわらず、テザーや バイナンスが支援するBUSDといったライバルのステーブルコイン発行企業は、USDCよりも良い業績を上げているようだ。
オンチェーンデータによると、テザーの供給量は過去30日間で3%増の684億ドルに達し、同社は昨年第4四半期に7億ドルの利益を計上した。一方、BUSDの時価総額は過去30日間でわずか0.5%しか減少せず、報道発表時点で161億5000万ドルに達している。
他方バイナンスは、最近の論争の対象であるにもかかわらず、業界内で支配的地位を保っている。
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