戻る

元英国首相、コインベースフォーラムで暗号資産機会の逸失を警告

author avatar

著者:
Ann Shibu

editor avatar

編集:
Shota Oba

15日 10月 2025年 19:33 JST
Trusted-確かな情報源
  • 元英国指導者のニック・クレッグ氏とジョージ・オズボーン氏は、規制の停滞と政治的意志の欠如により、英国が暗号通貨の革新で遅れを取っていると警告している。
  • クレッグ氏は、中国のデジタル主権の推進を強調し、ブロックチェーンと分散型技術を用いて、オープンでAI駆動のインターネットを保護するための国際協力を促している。
  • オズボーン氏は、金融規制当局の使命を消費者保護と革新の両方を優先するよう変更することを求め、英国が暗号通貨での機会を逃したことを批判している。
プロモーション

コインベース主催の暗号資産フォーラムで、元英国副首相ニック・クレッグ氏と元財務大臣ジョージ・オズボーン氏が、英国が暗号資産の革新を十分に受け入れられなかったことに対し、厳しい批判を展開した。

両氏はまた、オープンインターネットに対する新たな脅威についても警鐘を鳴らした。

Sponsored
Sponsored

クレッグ氏とオズボーン氏、英国の暗号資産分野での遅れを警告

クレッグ氏は中国が「デジタル主権」を掲げ、閉鎖的なインターネットモデルを世界に輸出しようとしていると指摘した。同氏は、AIが主導する次世代のインターネットがオープンな形で維持されるためには、米国、インド、欧州諸国の政治的意思が不可欠だと強調した。

さらに、ブロックチェーンおよび分散型技術は、権威主義的な圧力に対抗し、オープンウェブを守るための中核的なツールになり得ると述べた。

一方、オズボーン氏も英国の規制停滞を率直に批判した。

我々はいまだに2009年の金融危機の影の中にいる。金融規制当局には、暗号資産の革新を後押しするインセンティブが全く存在しない —— ジョージ・オズボーン(元財務大臣)

オズボーン氏は、政府の評価基準を「消費者保護」に限定するのではなく、「革新の促進」も重要な評価指標とすべきだと訴えた。

同氏はまた、英国が暗号資産の発展で後れを取っている現状を嘆き、過去の取り組みを振り返った。

10年前、私はカナリー・ワーフでビットコインATMを使った。当時、私は革新を歓迎したかった。金融革新はロンドンのシティの中心にあったが、この10年間で英国は暗号資産を含む新たな金融機会を逃してしまった —— ジョージ・オズボーン(元財務大臣)

クレッグ氏はまた、Meta(旧Facebook)の失敗に終わったリブラ・ステーブルコイン構想についても言及し、「もしFacebookの名の下で展開されなければ、成功していた可能性がある」と述懐した。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。