コカ・コーラHBCがブロックチェーン技術を活用し、内部トレーニング認証プロセスの改革に乗り出した。同社は28日、ソラナベースのプラットフォームALL.ARTと提携し、従業員の資格認証に安全なブロックチェーンシステムを導入した。
https://t.co/Eji1GXcQVM has launched a Solana-enabled solution with Coca-Cola HBC to issue Digital Academy certificates. We're introducing on-chain credentials, leveraging high-quality digitally signed metadata to bridge new digital objects on-chain.
— ALL.ART (@AllArtProtocol) February 28, 2024
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同提携により、コカ・コーラデジタルアカデミートレーニングプログラムを通じて取得した従業員の資格を発行し、検証可能なデジタル証明書としてNFT形式での提供が可能になった。これは既存の証明書における偽造や改ざんという根本的な弱点に対処するもの。
SponsoredNFTを活用し透明性のある証明書を提供
従業員は、ソラナブロックチェーン上で発行されるNFTとして、またはソーシャルメディアチャネルを通じて、これらの検証可能なデジタル証明書を受け取り、共有できる。証明書はコカ・コーラHBCによってデジタル署名され、検証が可能となる。
同社技術マネージャーのミラン・トポリック氏は、「ブロックチェーンで検証可能な証明書を発行する能力は、当社のデジタルアカデミートレーニングプログラムの価値と認識を大幅に向上させた」と述べている。
ALL.ARTの認証プラットフォーム「Credentee.io」を利用することで、コカ・コーラHBCはスキル検証を効率化し、従業員の継続的な開発追跡の簡素化を目指している。ALL.ARTプロジェクトおよびNFTマーケットプレイスSolSeaは、23年にコカ・コーラセルビアとのNFTコラボレーションに続き、コカ・コーラエコシステム内の企業と以前にもパートナーシップを結んでいる。
証明書のユーティリティとしても機能するNFT
Web3を採用する企業はイベントなどにおいて、積極的にNFTを参加証明として使用している。NEC・PitPaは1月、千葉工業大学の学生を対象としたワークショッププログラム「NEC IDEATION FIELD」に参加した学生に対しNFT「キャリア証明書」の発行を行った。TBSラジオは23年10月、ブロックチェーン事業を行うシンシズモとともにブロックチェーンを活用した実証実験を実施。ラジオリスナーの熱量を可視化するための聴取証明・イベント参加証明NFT(デジタルステッカー)を配布し、リスナーへのデジタルグッズへのニーズ調査を行った。