米国最大の中央集権型暗号資産取引所コインベースは、今週、第4四半期の収益を公表した。同社の数字はアナリストの予想を上回ったが、依然として厳しい状況にある。
2月21日、コインベースは第4四半期の売上と収益の数字を説明した株主への手紙をリリースした。同社の純収益は6億500万ドルで、アナリスト予想の5億8,900万ドルを上回った。
しかし、純利益は5億5,700万ドルの赤字で、調整後EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は1億2,400万ドルの損失となった。
さらに、2022年の通期売上高は、2021年の73億ドルに対して31億ドルと57%減となった。また調整後EBITDAは、2021年の40億9,000万ドルに対し、3億7,100万ドルのマイナスとなった。
「2023年通期の調整後EBITDAを2022年通期よりも改善することを目標にしており、最近の当社のコスト削減努力はそうした改善目標の一環です」と同社は語っている。
コインベースCFO ー さらなる人員削減も
コインベースCFO(最高財務責任者)のアレシア・ハース氏は、同社の財務改善のためのさらなるレイオフ実施を否定していない。ブルームバーグによると、同氏は次のように述べている:
「EBIDTAを前年比で改善させたいと考えています。また、もしそれができない場合には、経費を適正に見直します。私たちは迅速に必要な措置を講じてゆきます」
コインベースは昨年6月に18%のレイオフを行った後、今年1月にも20%の人員削減を実施したが、今後まだ続く可能性がある。
今年1月、ブライアン・アームストロングCEOは、前四半期比で25%の経費削減のために人員削減が必要だと語った。同社は、過去8ヵ月間で2,000人以上の従業員を減らしている。
他方、第4四半期の収益のうち約53%はトランザクション手数料で、業界最高水準だった。コインベースは2022年にトランザクション手数料で23億5,000万ドルを取得している。
ただし、コインベースは、これまでの高額なトランザクション手数料が主体だった収益源を多様化させており、(現在)サブスクリプション、カストディ手数料、金利収入、ブロックチェーン報酬が総収入の34%を占めている。
アームストロング氏は、同社がステーキングサービスを通じて証券を販売しているとSECが判断した場合、法廷で争うことも辞さないと述べている。
株式「COIN」の値動き
Market Watchによると、コインベースの株式COINはこの日(21日)に4.8%下落し、時間外取引において61.30ドルで着地した。
COINは、暗号資産市場がリバウンドした今年初めから82.4%上昇という素晴らしいパフォーマンスを上げている。
ただし、株価は430ドルの史上最高値を付けたNASDAQプレミアからは85%以上下落したままだ。
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