2025年第3四半期の市場見通しについて、コインベースは暗号資産市場が本格的なアルトコインシーズンに突入すると予測している。現状は次のアルトコインシーズンに向けた有望な兆候を示しているが、今後数カ月は市場要因やマクロ経済動向を注視することが望ましいとされる。
マクロトレンドが第3四半期のアルトコインシーズンを示唆
コインベース・インスティテューショナルのレポートによれば、市場は9月に向けて包括的なアルトコインシーズンに近づいているという。
具体的には、ビットコインの市場支配率は5月に65%へ上昇したが、8月には約59%へ低下。資本がアルトコインへ移動している明確な兆候である。同時に、全アルトコインの時価総額は7月初旬から50%以上増加し、約1兆4,000億ドルに達した。

現在の市場状況は、9月に向けて本格的なアルトコインシーズン入りの可能性を示し始めている
アルトコインシーズン指数は40〜45と依然として75の基準値を下回るが、マクロトレンドと市場シグナルは2025年第3四半期の力強い上昇に向けた基盤を形成している。

コインベースが注目する要因の一つは、米連邦準備制度が9月または10月に金利を引き下げる可能性だ。現在、マネーマーケットファンドには過去最高の7.2兆ドル超が滞留しており、利回り低下は資金をよりリスクの高い資産へ向かわせる可能性がある。アルトコインはその恩恵を受けやすい位置にある。

イーサリアム(ETH)は資本回転の中心にあり、時価総額は7月初旬から約50%上昇。デジタル資産財務からの需要増やステーブルコイン、現実資産(RWA)関連の話題が追い風となっている。
Bitmine Immersion Technologiesは最大115万ETHを購入、ファンド全体で約300万ETH(世界供給量の2%以上)を保有。Arbitrum、Ethena、Lido DAO、OptimismなどETH関連トークンも上昇しており、特にLidoは新法によりステーキングトークンが証券に該当しないと認識されたことから月間58%上昇した。

コインベースはまた、取引量や注文板の厚み、ステーブルコイン発行量など流動性関連指標が半年ぶりに回復しており、次の上昇局面への備えが進んでいると分析。これらはアルトコインへの資金流入を支える重要なシグナルとなる。
総じて、コインベースは2025年第3四半期を楽観視。マクロ経済や規制環境、市場構造の改善が進む中、9月に向けて本格的なアルトコインシーズンの基盤が整いつつある。ただし正式な宣言には、アルトコインシーズン指数が75を超える必要がある。
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