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暗号資産のハッキング、2025年10月は85%減 要因は

02日 11月 2025年 03:26 JST
Trusted-確かな情報源
  • 2025年10月、暗号資産のハッキング件数は約85%減少し、15件で月間損失は年最少の$1,800万だった。
  • ペックシールドによれば、ガーデン、タイパス両ファイナンスとアブラカダブラでの大規模侵害が被害額のほぼ全てを占めた。
  • 減少しているが、北朝鮮支援の攻撃者の戦術進化で小康は一時的に過ぎない恐れがあると業界専門家は警告する。
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10月の暗号資産市場は久々に安堵の局面。ハックや不正で失われた総額が年内最小となった。

ブロックチェーンセキュリティ企業PeckShieldのデータでは、被害は15件で1818万ドルにとどまった。9月の1億2706万ドルから85.7%の大幅減。

新たなリスク台頭の中、暗号資産ハッキングは年内最少

月内の最大規模はGarden Finance、Typus Finance、Abracadabra。合計で1620万ドルを占めた。

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2025年10月の暗号資産DeFiハック上位 出典: DeFiLlama

ビットコインのピアツーピアプロトコルであるGarden Financeは、10月30日に公表。ソルバーの一つが侵害され、1000万ドル超の不正流出があった。

影響は当該ソルバーの在庫に限定。月末の数時間で10月の被害額を押し上げた。

Garden Financeの事案がなければ、総損失は約718万ドル。2023年初以来の月間最小となる水準。

Sui上の利回りプラットフォームTypus Financeは、10月15日にオラクルの操作攻撃を受けた。この不正で流動性プールから約340万ドルが流出。

調査でTLPコントラクトの不具合が原因と判明。これによりネイティブトークンは約35%下落。

同時期に、DeFiレンディングのAbracadabraも、ローンチ後3度目の不正被害。MIMステーブルコイン約180万ドルの損失が発生。ハッカーがスマートコントラクトの脆弱性で支払能力チェックを回避した。

10月の被害縮小はプロトコルの防御向上を示唆する。だがサイバーセキュリティの専門家は、脅威環境が進化し続けていると警鐘。

今月初め、BeInCryptoは国家支援のグループ、特に北朝鮮系ハッカーが、ブロックチェーンネットワークに悪意あるコードを直接埋め込む手法を試していると報じた。この新手法は従来の防御層を迂回し、分散型システムに新たなリスクを生む恐れ。

要するに、ブロックチェーンを狙うサイバー戦の新段階は、DeFiが防御を強化する一方で、攻撃者も同じ速度で進化するという厳しい現実を浮き彫りにした。

したがって、2025年で最良の月は、恒久的な安全の始まりではなく、一時的な小康状態に過ぎない可能性。

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