暗号資産市場は2025年10月第2週、総額5億5500万ドル超のトークンロック解除を迎える。注目はAethir(ATH)、Aptos(APT)、Linea(LINEA)の3プロジェクトによる大規模な新規供給だ。
これらのロック解除は、市場のボラティリティを高め、短期的な価格変動を引き起こす可能性がある。以下では、それぞれのプロジェクトに関する要点を整理する。
Sponsored1. Aethir(ATH)
- ロック解除日:10月12日
- 解除予定トークン数:12億6000万ATH(総供給量の3%)
- 現在の流通供給量:122億1000万ATH
- 総供給量:420億ATH
Aethirは、AI・ゲーム・計算タスク向けにGPUリソースを提供する分散型クラウドインフラプロジェクト。Web3エコシステムにおいて、スケーラブルでコスト効率の高い高性能コンピューティング環境を実現する。
10月12日にリリースされる12億6000万ATHは、約6億9280万ドルに相当。これは現行の流通量の約16.08%にあたる大規模な供給拡大となる。
さらにチームは、ロック解除済みアルトコインの一部を今週末までにエアドロップ配布する計画だ。
Sponsored Sponsored2. アプトス(APT)
- ロック解除日:10月11日
- 解除予定トークン数:1131万APT(総供給量の0.96%)
- 現在の流通供給量:7億0414万APT
- 総供給量:17億8000万APT
Aptosは、Aptos Labsが開発したレイヤー1ブロックチェーンで、Move言語を採用。スケーラビリティとセキュリティを両立させ、DeFi、NFT、ゲームアプリなど多様なユースケースを支えている。
10月11日のロック解除では、月次クリフパターンに沿って1131万APT(約5億9600万ドル相当)が供給される。これは既存流通量の約2.15%に相当する。
Sponsored Sponsored今回の供給では、コア開発者に396万APT、コミュニティに321万APT、投資家に281万APT、Aptos財団に133万APTが配分される。
3. リネア(LINEA)
- ロック解除日:10月10日
- 解除予定トークン数:10億8000万LINEA(総供給量の1.5%)
- 現在の流通供給量:154億8000万LINEA
- 総供給量:720億LINEA
LineaはzkEVMを採用したイーサリアム(ETH)レイヤー2スケーリングソリューション。ETHのツールやセキュリティとの互換性を保ちながら、低コストかつ高速な取引を実現する。
10月10日に約2億9400万ドル相当の10億8000万LINEAがロック解除され、これは流通供給量の約6.57%を占める。
Lineaは供給を2つのカテゴリーに分割する。6億0080万LINEAを長期整合性確保用、4億8007万LINEAをIgnitionプログラム用に充当する計画だ。
このほか、10月第2週にはBabylon(BABY)、peaq(PEAQ)、BounceBit(BB)なども重要なロック解除を控えており、投資家の関心が集まっている。