トランプ政権のAIおよび暗号資産担当のデイビッド・サックス氏は19日、暗号資産市場を否定的に描くメディアを批判した。
同氏の発言は、2億ドル以上のデジタル資産の売却を「投げ売り」と報じた最近の報道を受けたものだ。
暗号資産売却か投げ売りか？デビッド・サックス氏、報道に反応
背景として、デイビッド・サックス氏とその会社、クラフト・ベンチャーズは、暗号資産ポートフォリオ全体を トランプ大統領が就任する直前に売却した。
「重要なのは、デジタル資産の保有による潜在的な利益相反を最小限に抑えるために、数億ドルのデジタル資産やデジタル資産関連の業界団体からの売却を行ったことだ」とホワイトハウスのメモに記されている。
メモによれば、サックス氏が売却した資産にはビットコイン（BTC）、イーサリアム（ETH）、ソラナ（SOL）が含まれていた。また、ビットワイズ10暗号資産インデックスファンド、コインベース（COIN）、ロビンフッド（HOOD）などの暗号資産関連のファンドや株式の売却も含まれていた。
それにもかかわらず、サックス氏はX（旧Twitter）で、自身の売却を「投げ売り」と表現したメディア報道に対処した。
「私は暗号資産を『投げ売り』したのではなく、売却したのだ」とデイビッド・サックス氏は投稿した。
同氏は、その表現が不正確であるだけでなく、意図的に誤解を招くものであると主張した。暗号資産担当者は、それが暗号資産市場全体の信頼性を損なうために設計されたと強調した。また、政府の倫理規則が利益相反の外観を避けるために彼の行動を義務付けたと強調した。
サックス氏の声明は、業界のリーダーたちに共鳴した。チャンポン・ジャオ（CZ）、元バイナンスCEOは、Xで支持を表明した。
「彼らは倫理ではなくクリックを売っている」とCZは書いた。
アーカのポートフォリオマネージャー、デイビッド・ネイジ氏もサックス氏の行動を擁護し、メディアの描写を批判した。
「メディアの『投げ売り』のスピンは、暗号資産の『信頼せず、検証せよ』というエートスが、盲目的な信頼に基づく従来のシステムと衝突していることを示している」とネイジ氏は返信した。
一方、アナリストのコリン氏は、すべての政府資金をメディア組織から切り離すことを提唱した。さらに、バンクレスの共同オーナーであるデイビッド・ホフマン氏は、メディアはしばしば社会全体の見解や偏見を反映していると主張した。特に暗号資産に対する認識に関して。
同氏は、多くの人々が暗号資産に関与していないと主張した。実際、彼らはその成功を望んでいないかもしれない。なぜなら、富の創造の可能性を受け入れることは、暗号資産に関与していない一方で他者が利益を得ているのを見て「認知的不協和」を感じることを強いるからだ。
「メディアはこのニーズに応えるために見出しをつけている」と彼は付け加えた。
興味深いことに、これはトランプ氏のデジタル資産備蓄と戦略的ビットコイン準備の設立に対する反対が高まる中でのことだ。実際、調査によれば、多くの有権者が米国政府の暗号資産およびブロックチェーン開発への関与に懸念を抱いていることが明らかになった。多くの人々は、政府がこれらの技術への投資を減らすべきだと考えている。
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