ドージコインが今週大幅上昇している。機関投資家による積極的な買い付けと、米国での上場投資信託(ETF)上場への期待が投資家心理を押し上げている。
CleanCore Solutions社による大口購入や、来週木曜日に予定されるETF上場が市場の注目を集めている。2021年の過去最高値を大きく下回る水準での取引が続いているものの、元祖ミームコインに対する機関投資家の関心は高まっている。ETF上場の遅延が懸念される中でも、投資家の期待は根強い。
ETFの遅延、市場の期待感を高める
米国上場のドージコインETFに対する期待が高まっている。資産運用会社Rex-Ospreyは、ティッカーシンボルDOJEでファンドを上場し、伝統的な投資家にドージコインの価格変動への直接的なエクスポージャーを提供する予定。
SponsoredブルームバーグのシニアETFアナリストエリック・バルチュナス氏は、「意図的にユーティリティがない」ETFの新しさを強調し、Xでローンチが来週木曜日に延期されたと指摘した。
「また延期だ。来週の中頃にローンチ予定。おそらく木曜」
予測市場は楽観的な見方を反映している。プラットフォームMyriadでは、トレーダーがドージコインが0.30ドルに上昇する確率を66.6%とし、0.15ドルに下落するよりも高いと見ており、1週間前から約15%上昇している。
クリーンコアの戦略的蓄積が価格を押し上げる
ドージコイン(DOGE)は過去1週間で約20%上昇し、8月中旬以来の最高水準である約0.25ドルに達したとCoinGeckoは報告している。ドルに連動するステーブルコインを除く他のトップ10の暗号資産はこのパフォーマンスに匹敵しなかった。この急騰は、CleanCore Solutionsが2つの大規模なドージコイン購入を発表し、保有量を5億DOGE以上、価値にして1億2500万ドル以上に引き上げたことに続くもの。
CleanCoreはNYSEアメリカンにZONEとして上場しており、ドージコイン財団の商業部門であるHouse of Dogeと協力して、ドージコインを準備資産として確立し、支払い、トークン化、ステーキングのような製品での広範な利用を促進している。ZONEの株価は今週約6%上昇し、年初から200%以上上昇しており、同社の暗号資産に焦点を当てた戦略に対する投資家の信頼を反映している。
最近のラリーにもかかわらず、DOGEは2021年の過去最高値である0.73ドルを大きく下回っている。ETFの流入と継続的な機関投資家の買いが勢いを維持できるかどうかは、進化する市場の動向を見守る投資家にとって重要な課題である。