イーロン・マスク氏は「AIを止めるには遅すぎる」との見解を示した。自身でさえ阻止できないと、xAIの創業者である同氏はエコノミスト誌に語った。
マスク氏は、オープンAIの最新モデルの一つが制御不能となったと明らかになる前の月曜日に、エコノミスト誌編集長ザニー・ミントン・ベドーズ氏と対談した。
マスク氏がAIを止めるには遅すぎると考える理由
これは方針転換である。2023年3月、マスク氏はフューチャー・オブ・ライフ研究所の公開書簡に署名し、GPT-4よりも強力なAIシステムの開発を6カ月間停止するよう訴えていた。その数カ月後、自身のAI企業xAIを設立。現在、同氏は全くブレーキが効かないとみている。
「正直なところ、AIやロボットの進歩はどうにも止められないように思う。私が止めたくても、それはできないだろう」
同氏の目には、危険性は少しも低下していない。人類を絶滅させる「キラーロボット」が出現する確率は10~20%というこれまでの自説を維持した。
「AIやロボットには依然としてリスクがあると思う。リスクゼロではない」
それでも、同氏は稼働停止に否定的だった。もし「停止ボタン」が存在しても、「おそらく押すべきでない」とした。なぜなら、最も可能性が高いのは全員に富が行き渡る未来だからという。新たな考え方は一行で説明できるという。
「そう、つまり、ある意味でもう、流れに身を任せて楽しもう――今の私の哲学はこれだ」
5年以内に超知能出現
マスク氏は、具体的な時期も示した。
「AIは、5年ほどで人類の知能総和を超えるかもしれない」
10年以内に人間は主導権を失う可能性が高いと述べた。同氏は、知能の格差が人間とチンパンジーの関係に例えられると語った。
マスク氏は、自身もこの流れを形成した一人だと認めている。2015年に「グーグルへの対抗馬として」オープンAIを共同設立。その後、アンスロピックがオープンAIから派生。両社とも今や規制当局の先を行く。ワシントンはオープンAIのGPT-5.6大規模展開を承認したところである。
「結局のところ、すべての道がAI加速に通じているようだ。私はもう、悲観するか、それともメンバーになるか、どちらかだと思う」
影響はシリコンバレーにとどまらない。AIブームがすでに暗号資産上場から資金を引き込んでいる。AIトークンも技術革新ごとに大きく変動。いまや世界一の富豪が、「もはやレースは止められない」と宣言した。
インタビューの全編はeconomist.comで公開されている。









