イーロン・マスク氏は、人工知能(AI)が来年の米国経済成長率を概ね倍増させ、約2%から約4%になるとの見通しを示した。
この数値は公式見通しを大きく上回る。米連邦準備理事会(FRB)の政策担当者は、2027年の成長率を2.4%とする予測を9月16日に発表した。
マスク氏の「4%」予測、FRBや直近成長率を大きく上回る
マスク氏が指摘した現状の成長率は、記録的な水準に近い。米商務省経済分析局によると、実質GDPは第2四半期に年率1.5%の成長、第1四半期は2.1%だった。
FRB当局者は、本年の成長率2.3%、来年に2.4%を見込む。米経済の長期的な成長率は2.0%と評価している。4%成長となれば、1990年代末のITバブル期以来の高水準となる。
これまでのところ、AIが経済にもたらした最大の影響は生産ではなく、投資や支出面にある。半導体やデータセンター、発電設備への企業予算が膨らむ。この設備投資動向が、今年投資家に人気のAI関連株を左右している。
ニューサム氏がAI監査を命令、ヒントン氏は米議会に規制の猶予は短いと警告
マスク氏の予測は、2大拠点で規制強化の動きが強まる中で出された。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は木曜日、「AIキルスイッチ」の実現に向けた大統領令に署名。この仕組みはAIモデルの即時停止を可能とする仕組みである。
この命令は、大手AI企業に独立監査人の実地派遣を義務付ける内容。専門家チームは今後2か月以内に安全性強化法案を提案する。
ワシントンでは、ノーベル賞受賞者のジェフリー・ヒントン氏が水曜日、「時間は残り少ない」と議員に警告した。
「あと1年、だがそれ以上の猶予はないかもしれない」とNBCニュースがヒントン氏の発言として報じた。
ヒントン氏はキャピトル・ヒルで行われた非公開説明会後に発言。米議会がすでにAIの安全性判断を企業経営者に委ねていたことは、先週BeInCryptoが伝えていた。
FRBも米商務省経済分析局も、マスク氏の予測値へと見通しを修正していない。今後発表される第3四半期のGDP見通しが、予想値と比較される最初の公式データとなる。









