iCapitalは、10年物米国債利回りの予想レンジを4.5%~5.3%に引き上げた。レンジ内の着地水準は、原油価格次第で決まると同社ストラテジストは指摘する。
iCapitalのダン・スズキ グローバル投資ストラテジストは今週、CNBCの「ファストマネー」でこう語った。同氏は、FRBのレート見通し(ドットチャート)の重要性は現時点では原油価格ほど大きくないと述べる。この状況が続いた場合、株式市場の動向には多くの不確実性が残る。
原油価格がレンジを決定、ドットチャートではない
トランプ米大統領や他の政策当局者がいかに努力しても、FRBはついに利上げを断行した。9月16日に 政策金利を0.25ポイント引き上げ、3.75%~4%とした。
今回の利上げは、2023年以来となる。原油が1バレル100ドル超に上昇したことが夏以降のインフレ加速を後押しした。
スズキ氏は率直に述べた。
ドットチャートを気にする必要はない。原油価格やトランプ氏の発言を見れば十分だ。
この発言はCNBCで放映された。
スズキ氏は10年物米国債利回りがレンジの上下どちらにも動く可能性があると指摘した。米国とイランの戦争が原油供給に及ぼす影響次第で、今後の展開が決まる。
5.3%の意味—株式市場への影響
スズキ氏は、株式市場は一見落ち着いているようで内部では既に緊張が進んでいると述べた。ナスダックや中小型株は直近高値から6%下落、高利回り債のスプレッドも拡大し始めている。
同時にスズキ氏は、動きの要因がレベルと同等に重要であると強調した。利回り低下が地政学リスク後退や安定成長を示す場合、株価は上昇する。一方、景気減速懸念が背景であれば上昇しない。
スズキ氏は、こうしたリスクに備え、金融・ヘルスケア株のバーベル戦略を推奨する。インフレ対策として民間インフラ、ボラティリティが高い場合は小規模ヘッジファンドの活用も有効と話した。従って、原油が120ドル台に向かう場合、こうしたヘッジがより妥当となる。
現金も見過ごされがちなヘッジだとし、スズキ氏は指摘する。実質的には現金配分が家計全体で歴史的低水準にとどまる中、再び現金が利回りを生み始めている。
この落ち着きが続くかどうかは、FRBのドットチャートより原油価格次第といえる。









