CNBCのジム・クレイマー氏は、過去3回の米連邦準備制度理事会(FRB)利上げサイクルで株式セクターのパフォーマンスを比較し、時間の経過とともに勝者がどのように変化してきたかを強調した。
この比較は、FRBが2026年9月に2023年以来初めて利上げを実施した直後のものである。背景には、持続するインフレ、堅調な労働市場、中東紛争による原油価格上昇がある。
最初の利上げ後に各セクターはどう動いたか
「マッドマネー」司会のクレイマー氏は、FRBが2015年12月から2018年12月まで進めた引き締め局面のうち3つの期間を検証した。最初の利上げ後3か月間は、防御的なセクターが市場を主導した。
公益事業、生活必需品、不動産が好調だったとクレイマー氏は述べている。表面上は通信サービスがトップだったが、同氏はこの数字は誤解を招くと指摘した。
「通信サービス」という名称は2018年後半までは存在せず、実際はその前身である通信事業の動きが反映されている。当時、投資家はこの分野を安全資産として扱っていた。
サイクル中盤と最終局面
最初と2回目の利上げの間、およそ1年にわたり、状況は逆転した。エネルギーがトップとなり、素材も好調だった。一方、ヘルスケア、不動産、生活必需品が下位に沈んだ。
この時期は、金融と資本財も上位に入ったとクレイマー氏は説明した。当時はインフレが抑制されており、景気後退懸念も小さかった。
3年間全体で見ると、情報技術セクターが主導的役割を果たした。消費者関連や金融も高いパフォーマンスを示していた。これは、現在アナリストらが指摘するシクリカルや金融セクターの上昇傾向とも重なる動き。一方で、通信サービス、生活必需品、エネルギー、素材は、FRBの強硬姿勢を背景に下落傾向となった。
「もちろん、すべての引き締めサイクルは異なる。」
クレイマー氏、CNBC「マッドマネー」
クレイマー氏は、今回のサイクルには2015年から2018年になかった要素があると指摘する。すなわち、広範な経済需要ではなく戦争による原油高が今回の利上げ圧力となっている。
同氏は、原油が1バレルあたり80ドル近くまで下落すれば、引き締めの勢いは鈍化する可能性があるとも付け加えた。
防御的セクターが10年前と同様に先行するかどうかは、この地政学的ショックがどれほど早く収束するかにかかっていそうだ。









