HRデータ事業を展開するイオレ(東証グロース)が27日、新たに暗号資産金融およびAI データセンター事業に参入準備に入ったと発表した。同社株は同日、ストップ高の641円(前日比100円高)と急騰した。
イオレは日本最大級のメーリングリストサービス「らくらく連絡網」をはじめ、採用管理システム「ジョブオレ」や「HR アドプラットフォーム」などのインターネットサービスを手掛けている。
Web3市場の成長に伴い、資金調達の割当予定先である投資事業有限責任組合 JAIC-Web3ファンドへの出資者の1つデジタルダイナミック(DD)社と代理店契約を締結し、Web3事業と合わせて営業活動を展開していく。DD社が販売する生成AIなどに用いるハイスペックGPU搭載サーバーの顧客層と、同社が提携するDigital Entertainment Assetが販売するNFT・ゲームアイテムの顧客層が類似しており、イオレはデジタルダイナミックからGPUの在庫を仕入れて販売を行う販売事業へ移行するという。将来的には販売後のGPUサーバーの保管・運用まで行う「AI データセンター」として事業を発展させることを目指す。
また、2026年の通常国会において改正案が提出されるとみられる暗号資産規制関連法案を注視しつつ、第2種金融商品取引業、投資助言・代理業や投資運用業、暗号資産交換業等の認可取得といった、法令の変更に合わせた体制強化と許認可準備を進めていく方針だ。
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