イーサリアムのネイティブ資産が8か月ぶりに4000ドルの水準を超え、日中の高値で4055ドルに達した。この重要な心理的マイルストーンにより、暗号資産は2021年11月に記録した過去最高値4867ドルに約900ドルまで迫った。
機関投資家とETFが価格上昇を促進
ETHは大幅な上昇を見せ、過去1か月で44.5%以上上昇した。資産は過去1週間で7.9%、過去24時間で2.6%上昇している。4月21日以降、ETHはビットコインに対して約90%上昇した。
最近の上昇を促した主な要因は、機関投資家による蓄積の急増と、スポットイーサリアムETFへの強力な流入であるようだ。
多くの企業が積極的に数十億ドル相当のETHを取得している。ビットマインは833,000ETH（33億ドル）以上で先頭を走り、シャープリンクは522,000ETH（21億ドル）近くを保有している。スタンダードチャータードのジェフリー・ケンドリックは、これらの企業が「まだ始まったばかり」であり、最終的には全ETHの10%を保有する可能性があると示唆している。
米国のスポットイーサリアムETFは、最近の数週間でビットコインETFを上回る大規模な純流入を見せている。これらの製品は、先月だけで約50億ドルを引き付け、2024年7月の取引開始以来、総純流入額94億ドルに大きく貢献している。
市場観察者のカス・アベは、投資家がOTC取引で10400ETH、4050万ドル相当を購入した「クジラ」取引を強調した。
これに先立ち、ファンダメンタル・グローバル・インクがさらにETHを取得するために50億ドルの棚卸し登録を提出し、強い機関投資家の需要を示している。
“$ETHは$BTCを引き続き上回っている。今日だけで、クジラがOTCで10400ETH、4050万ドル相当を購入した。昨日、ファンダメンタル・グローバル・インクがさらにETHを購入するために50億ドルの棚卸し登録を提出した。$4KのETH抵抗は長くは続かないように感じる。”
ビットコインの支配力低下、アルトコインシーズン到来か
ETHの上昇は、ビットコインの支配力の著しい低下と一致しており、ビットコインの暗号資産市場全体におけるシェアは約59%に低下している。この変化は、ビットコインからイーサリアムを含むアルトコインへの資本の回転を示唆している。
人気トレーダーでアナリストのレクト・キャピタルは、Xで「イーサリアムの支配力はすでにマクロ上昇トレンドの50-60%の位置にある」と指摘し、2021年の前回のブルランと比較した。
同氏は、ビットコインの支配力が一時的に反発する可能性があると予測した。しかし、最終的には「長期的な技術的下降トレンドに移行する」と述べた。この分析は、ビットコインに対してアルトコインが大幅な上昇を見せる可能性のある「アルトコインシーズン」の可能性を示唆している。
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