イーサリアム価格は、本日5ヶ月ぶりの高値に到達した。さらに、ETHの発行量は、「Merge」(大型アップグレード)によるプロトコルのPOS(プルーフオブステーク)への移行以来、最もデフレが進行している。
イーサリアム価格は9月中旬以来の高値を記録している。香港の暗号資産ハブの現状が市場を活気づけており、イーサリアムはその波に乗っている。
一方、イーサリアムの発行量は、9月中旬のMerge以来、最大のデフレ水準にまで落ち込んでいる。
現在のETHの流通供給量は1億2,049万枚。「UltraSound.Money」(ETH供給量を見るウェブサイト)のトラッカーによると、Merge以降、23,651ETH(約4000万ドル)減少している。
毎日4,100ETH以上がバーン(焼却)されているため、供給量の伸びは現在年率-0.7%となっている。今週はMerge以来、最もデフレが加速している。また、週内にガス価格が上昇しているため、バーンレートは高くなっている。
イーサリアムに投資する機関投資家
SEC(米証券取引委員会)の暗号資産をめぐる争いやステーキングサービスへの攻撃にもかかわらず、ステーキングは引き続き堅調な伸びを示している。
Ultrasound.Moneyによると、現在Beacon Chain(POSブロックチェーン)には1,660万ETHがステーク(預け入れ)されている。現時点の換算で約280億ドルになり、総供給量の13.8%に相当するが、(供給量自体は)現在最も速いペースで縮小している。
今年3月の上海アップデートでは、ステークされたETHの段階的なリリースが可能になる予定だ。さらに、これは投資家にとってリキッドステーキングのようなより柔軟なステーキングオプションの選択が可能になるため、イーサリアムに対する強気の見方となる。
イーサリアムの供給とステーキングのシナリオだけが価格上昇の原動力ではない。オンチェーンスルース「Lookonchain」によると、過去1週間、機関投資家もETHに資金を投入してきている。
それによると、2月10日以降、複数のファンドや金融機関が暗号資産市場に16億ドル近くを注ぎ込んでいることが分かった。こうしたビットコインとイーサリアムに対する強気の姿勢により、両方とも本日今年の新高値を付けている。
ETH価格は上昇
イーサリアム価格は、木曜日朝のアジア取引セッションで1,700ドルに達し、9.3%の上昇を示しているが、これは過去数ヶ月にわたる高値の再現である。しかし、同価格レベルにおいては抵抗が重い。
報道発表の時点では、ETHはわずかに下落し1,680ドルで取引されている。
一部のアナリストは、ETHはそのファンダメンタルズの強化に伴い、今後数カ月で2,000ドルに達すると予測している。しかし一方で、ETHは2021年11月の最高値4,878ドルから65.3%下落した状態が続いている。
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