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FOMC週、市場に緊張感 = 株・ビットコイン・DXYが衝突直前

  • 米連邦準備理事会(FRB)の会合が水曜に始まり、12月の利上げ確率は84%となっている。
  • 木曜日に発表されるPCEインフレ率は3.7%と予想され、FRBの目標のおよそ2倍だ。
  • この後、100億ドル相当のビットコイン・オプションが満期を迎えるが、価格がどちらに動くか注目される。
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わずか1週間で、株式、ビットコイン(BTC)、米ドルのクリスマス時点での価値が大きく左右される可能性がある。28日から30日にかけて、米連邦準備制度理事会(FRB)が会合を開き、インフレ指標が発表され、110億ドル相当のビットコイン建てオプションが期限を迎える。

1か月前、トレーダーは今週の利上げを有力視していた。しかし現在、その確率は1割未満となっている。ただし、ウォール街の大半は、FRBが現状維持で終えるとは考えていない。

なぜFRBによる利上げ見送りが12月以降に影響するのか

9月、FRBは2023年以来初めて利上げを行った。9月の利上げにより、主要金利は3.75%~4.00%となった。

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この金利は、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカードの支払額など幅広く影響する。

また、大口投資資金の流れも左右する。安全な預金金利が上昇すると、ハイテク株や暗号資産への投資意欲は低下しやすい。

水曜日、FRBは据え置きを決定する見込み。CME FedWatchは、据え置きの確率を90.6%と示している。1か月前、利上げ確率は64.2%で優勢だった。

CME FedWatch予測:10月28日FRB会合で据え置き90.6%、利上げ9.4% 出典:CME Group
CME FedWatch予測:10月28日FRB会合で据え置き90.6%、利上げ9.4% 出典: CME Group

一方で12月は状況が異なる。CME FedWatch Toolによると、12月の利上げ確率は68%。ロイター調査によれば、調査対象の全100人のエコノミストが利上げを予想している。

なぜ今利上げを見送るのか。ヤルデニ・リサーチはデータではなくカレンダーに理由があると指摘する。

「我々は、水曜日に利上げすべきと考えるが、中間選挙が近いため今回は見送るだろう」と同社研究者らは示唆した。

米国の中間選挙は11月3日に行われる。FRBのケビン・ウォーシュ議長は、水曜日午後2時30分(米東部時間)に記者会見に臨む。

29日のインフレ指標で市場の上昇・下落が決まるのか

29日朝、FRBが最も重視する指標が発表される。PCE物価指数は、米国民が購入する商品・サービスの価格上昇ペースを示す。

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エコノミストは、昨年比で3.7%の上昇を予想している(MarketWatch調べ)。FRBの目標は2%だが、8月の3.4%から悪化している。

経済成長も減速していない。7~9月期の成長率は3.2%と、前期(2.2%)から加速する見通しとなっている。

債券市場はすでに警戒を強めている。住宅ローン金利を左右する10年物米国債利回りは、金曜日に5%付近で引けた(Mortgage News Daily調べ)。10月14日には5.33%まで上昇。

米10年債利回り推移 出典:TradingView
米10年債利回り推移 出典: TradingView

指標が予想を上回れば、12月の利上げ観測が一段と強まる。逆に、下振れすれば観測は後退する。

過去の動向がその影響力を示す。BeInCryptoによれば、5月と6月に利下げ期待が後退した局面で、ビットコインは約8万2000ドルから6万ドル台前半まで下落した。

しかし意外な展開もある。9月にFRBが利上げを実施した際、ビットコインは約7万5350ドルから7万6100ドル超へとわずか数分で上昇した。

欧州と日本も圧力を強めているのか

欧州中央銀行は木曜日に会合を開く。Admiral Marketsが引用したロイター調査では、73人中70人が2.50%での据え置きを予想している。大半は12月の利上げを見込む。

日本銀行は金曜日に決定を下す。1.25%の政策金利は1995年以来の高水準。

その影響は東京にとどまらない。投資家は長年、低金利の円を借り、他の資産に投資してきた。暗号資産も例外ではない。BeInCryptoは、日本の利上げ観測の高まりが、こうした取引の巻き戻しを招く可能性を指摘した。

30日の110億ドル分のオプション満期はビットコイン相場をどう動かすか

ビットコインは日曜日、BeInCryptoのデータで8万472ドルとなった。10月初旬の8万6000ドル超の高値には及ばない水準。

ビットコイン価格推移 出典: BeInCrypto
ビットコイン価格推移 出典: BeInCrypto

そして金曜日を迎える。午前4時(米東部時間)に、ビットコインのオプション約109億7000万ドル相当がDeribitで満期を迎える。オプションは、トレーダーがあらかじめ決められた価格で期日までに売買できる契約。

これはDeribitのカレンダー上で最大規模の満期であり、同取引所の全ビットコイン建玉の35%を占める。

値上がりを見込む「コール」契約は、値下がりに賭ける「プット」契約のおよそ2倍となっている。

満期到来となるビットコインオプション 出典: Deribit
満期到来となるビットコインオプション 出典: Deribit

最大の単一ポジションは約1万9950BTCで、9万5000ドルをターゲットとする。現在のビットコイン価格がここに到達するには、5日間で約18%の上昇が必要。

Deribitのデータによれば、7万8000ドルではこれら契約の過半が無価値で満期を迎える。

金曜日までには、12月の見通しが大きく変わる可能性がある。米連邦準備制度理事会は12月8日から9日、欧州は12月17日、日本は12月18日に会合を予定。

市場は3会合すべてで7割超の利上げを織り込む。今週が、それらの見通しに変化が生じるかどうかの分岐点となる。

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