Fetch.AI（FET）は25日、協業の可能性を示唆するInjectiveのツイートを受けて、過去24時間で20％近く値上がりした。
この急騰は、暗号資産市場全体が大幅な下落トレンドにある中で、人工知能関連の暗号資産が人気を集めていることを背景としている。
FETの最近の価格急騰の背景は？
昨日、InjectiveはFetch.AIと何かを「醸造」しているとツイートし、両社のロゴをダイナミックな波線でつないだ写真をアップロードした。暗号資産コミュニティのメンバーは、この画像を2つのプロジェクト間の今後のコラボレーションのシグナルと受け止めている。しかし、このツイートが公開された時点では、シナジーの可能性に関する詳細は不明だ。
曖昧さにもかかわらず、このツイートは暗号資産コミュニティの間で憶測を呼び、FETの価格を1.42ドルから1.70ドルへと急騰させた。しかし、本稿執筆時点では、FETは現在1.66ドルで取引されている。
暗号資産アナリストのPosty氏（仮名）は、FETの現在の値動きについて自身の見解を述べた。同氏は、高値安値の形成など、有望なチャートの兆候から楽観的な見方を示した。
「FETは現在1.70ドルのレジスタンスに直面している。ここから1.95ドルまでは、少し醜いゾーンだが、スタートだ。1.95ドル以上でのロングに興味あり（その時のBTCの様子次第）」と同氏。
FETに加え、SingularityNET（AGIX）など他のAI関連暗号通貨も先週急騰した。過去7日間で、AGIXは38.4％上昇し、現在2.95ドルで取引されている。
同期間に暗号資産市場全体が下落したことを考えると、こうした動きは特に注目に値する。例えば、同期間中、2大暗号通貨であるビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）はそれぞれ7％と2.2％下落した。
さらに、AI分野の主要プレーヤーであるエヌビディアの時価総額も大幅に下落した。エヌビディア（NVDA）の株価は直近5取引日で11.16％急落した。通常、エヌビディアの業績はAI関連の暗号資産の動きに大きく影響する。
Injectiveとの協業の可能性に加え、Fetch.AIはAGIXとOcean Protocol（OCEAN）とのASIトークンの合併も予想している。最近の声明で、人工超知能連盟（ASI）は合併を2024年7月15日に延期することを確認した。
トークン統合の準備段階には、複雑な統合や取引所、バリデーター、エコシステムの協力者との調整が含まれるため、綿密な計画が必要となる。したがって、アライアンスは、合併プロセスの正確性と効率性を維持するための戦略的決定であると考えている。
にもかかわらず、FET、AGIX、OCEANトークンは依然として独立して取引されており、トークン保有者が直ちに行動を起こす必要はない。統合は機能性とユースケースの強化を目的としており、計画は順調に進んでいる。必要な統合を完了した後、個々のトークンは新しいASIトークンに統合される。
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