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ゴールドマンCEO、雇用低迷下でも50bp利下げに警戒感

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著者:
Kamina Bashir

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編集:
Shota Oba

11日 9月 2025年 20:20 JST
Trusted-確かな情報源
  • ゴールドマン・サックスのCEOであるデイビッド・ソロモン氏は、9月17日に25ベーシスポイントのFRB利下げを予想し、50ベーシスポイントの大幅な利下げはあり得ないと述べた。
  • 弱い雇用データと給与改定が労働市場の成長鈍化を示し、金融政策緩和への期待を高めている。
  • アナリストによれば、利下げは暗号通貨市場を活性化し、50ベーシスポイントの動きがより強い流動性と上昇の勢いを引き出す可能性があるという。
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ゴールドマン・サックスのデイビッド・ソロモンCEOは、9月17日の米連邦準備制度理事会(FRB)会合で25ベーシスポイントの利下げが実施されると予測した。一方、50ベーシスポイントの大幅利下げには慎重な姿勢を示した。

この発言は、予想を下回る雇用データを受けて利下げ期待が高まる中で行われた。

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ゴールドマン・サックスCEO、9月のFRB利下げを予測

ソロモン氏はCNBCのインタビューで、最近の雇用データが労働市場の「軟化」を示していると指摘。BeInCryptoの報道によれば、米労働市場はこれまで考えられていたよりも弱い可能性がある。

労働省の統計修正では、3月までの1年間で91.1万件少ない雇用が追加された可能性が浮上。これにより月間雇用増は平均14.7万件の半分以下に過ぎなかったことになる。

ソロモン氏は、景気はまだ進行中だが「弱体化の兆候が鮮明になりつつある」と語った。

「25ベーシスポイントの利下げはかなり確信している。50ベーシスポイントは恐らくないだろう」
—— CNBCインタビュー

また同氏は、今後の展開次第で年内にさらに1~2回の追加利下げの可能性を示唆した。

「秋に向けて政策金利に若干の変化が見られるのは間違いない。今後の動きはデータ次第だ」

市場も同様の見方をしており、CME FedWatchツールでは9月に25bp利下げの確率は92%、50bp利下げは8%にとどまる。

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Fed Interest Rate Cut Probability in September
2025年9月のFRB利下げ確率 出典:CME FedWatch

一方、スタンダードチャータードは異なる立場を取り、ロイターによれば50bp利下げを予想。8月雇用統計の弱さを背景により積極的な行動を想定している。

「FRBが労働市場の実態を把握していれば、3月に25bp、6~7月に25bp利下げを実施していただろう。9月に50bp利下げする理由は十分にある」
—— Zerohedge

いずれにせよ、25bpでも50bpでも利下げは暗号資産市場に追い風になるとの見方が強い。低金利はリスク資産の支援材料であり、特に50bpの場合は強力な流動性供給として価格上昇を後押しすると予想される。

「9月にFRBが利下げを行う確率は100%。50bpの確率は10%。もし実現すれば暗号資産は史上最高値を突破するだろう!」
—— Mister Crypto

他のアナリストも少なくとも25bp利下げは確実視しており、50bpならサプライズだと分析。イーサリアム、DeFi、アルトコイン、NFTブロックチェーンゲーム分野に新たな流動性が供給される可能性がある。

9月17日の会合が迫る中、投資家と政策担当者は経済データの行方に注視している。

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