HBARの価格は過去24時間で3%以上下落し、0.239ドルに落ち込んだ。週間ベースでも約2%の下げとなり、直近の上昇分をほぼ消した。それでも年初来では300%以上の上昇を維持しており、長期的な強気トレンドはまだ崩れていない。
問題は、強気の構造がぎりぎりで維持されている点であり、一度のサポート割れが潮目を変える可能性があることだ。
SNSでの注目度が急落
HBARに注意が必要な理由の一つは、市場での存在感が急速に低下していることだ。7月中旬以降、HBARのソーシャルドミナンスは約90%減少し、7月13日の2.41%から現在は0.93%まで落ち込んだ。これは投資家の会話や注目度の急減を示している。

過去のデータからも、この動きが重要であることは明らかだ。6月には同様の低下が0.129ドル付近でのローカルボトムと一致し、その後大きな反発につながった。今回の下落は、HBARが新たな基盤を築くか、投資家の関心喪失でさらに下落するかの分岐点を示している。
ソーシャルドミナンスは、暗号資産全体の会話に占めるトークンの割合を示す。低下はトレーダーの話題性の減少を意味し、短期的なブームがしぼむ可能性を示す。
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トレーダーは関心を持ち続けるが、リスクは依然として存在
注目度が低下する一方で、デリバティブ市場の動きは活発だ。オープンインタレストは8月22日の3億8700万ドルから24日には4億2100万ドルに増加し、わずか2日で9%の伸びを示した。

この動きは諸刃の剣だ。資本流入を示す一方で、ポジションの偏りはスクイーズリスクを高める。ショートが積み上がれば急騰に巻き込まれる可能性があり、逆にロングが優勢で0.222ドルを割り込めば損失が拡大しかねない。
オープンインタレストは先物市場に投じられた資金規模を表す。上昇は参加者の増加を示すが、ボラティリティ拡大時には損益を大きく振らせる要因になる。
HBARの価格水準と資金流入が鍵
ヘデラ(HBAR)は0.239ドルの直近サポート付近で推移している。0.222ドルを下抜ければ危険水域に入り、次の強力なサポートは0.188ドルと0.152ドルに控えている。

一方、買い手もまだ健在だ。資金流入と流出を追跡するマネーフロー指数(MFI)は、価格下落局面で45から47.8に上昇した。
つまり、価格が下がる中でも新規資金が入ったことを示しており、ディップ買いの存在を裏付ける。短期的には辛うじて強気構造を保っている格好だ。

上値余地としては、0.250ドルを回復し0.257ドルを超えられれば0.276ドルが次の抵抗となる。ここを突破できれば高値更新も視野に入り、弱気ムードを打ち消す可能性がある。
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