ヘデラ・ハッシュグラフのネイティブトークンHBARは、過去1週間で約15%上昇し、市場で短期的な強いモメンタムを示している。
一方で、日足チャートの読み取りでは、HBARの上昇に対し主要モメンタム指標が弱気のダイバージェンスを形成しており、直近の上げが勢いを失う可能性を示唆している。
SponsoredHBAR上昇、資金流入の弱さがラリーを脅かす
HBAR/USDの日足評価では、チャイキン・マネーフロー(CMF)が低下し、ゼロラインを下回っている。これは、過去1週間でHBARが約15%上昇したにもかかわらず生じている現象だ。
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CMFは資産への資金流入・流出を測る指標だ。価格の上昇と資金流入の弱さが乖離していることは弱気ダイバージェンスを示し、今回のラリーが十分な裏付けを欠く可能性を示している。
HBARのCMF低下は、価格上昇にもかかわらず新規資本の流入が細っていることを意味する。需要の鈍化はラリーの持続性を削ぎやすく、短期的な調整リスクを高める。
さらに、HBARはスーパートレンド指標の下で推移しており、弱気バイアスを強めている。本稿執筆時点では、スーパートレンドラインが価格上に位置する動的な抵抗として機能し、売り圧力の優位を示している。
Sponsored同指標は価格トレンドの方向と強弱を示すもので、チャート上にラインとして表示され、上昇トレンドは緑、下降トレンドは赤で示される。
価格がスーパートレンドを下回る局面では売りが優勢となり、HBAR強気派が明確なブレイクアウトなしに上昇を延長するのは難しくなりやすい。
HBARの岐路:0.2368ドルで下支えか、0.2527ドル上抜けか
買い手の疲れが表面化すれば、上昇モメンタムは鈍化し、まずは0.2368ドルのサポートへの反落が想定される。これを割り込むと、0.2156ドルまで下値余地が広がる。
逆に、新規需要が流入し上昇が持続すれば、HBARは動的抵抗である0.2527ドル(スーパートレンド)突破を試す展開となる。これに成功すれば、0.2669ドルへの上値余地が意識されるだろう。