カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏とリップルCTO名誉顧問のデヴィッド・シュワルツ氏が、OpenAIのサム・アルトマンCEOのRAM(メモリ)発言を揶揄した。アルトマンCEOは、家庭用PCに搭載されたメモリが、大規模AIデータセンターでより有効活用できる希少な資源を無駄にしていると主張した。
このやり取りは、暗号資産業界にとって深刻な問題をはらむ。XRPレジャーやカルダノのようなブロックチェーンは、独立したオペレーターが自宅などでノードを稼働させることで成り立つ。AIデータセンターがメモリ需給を圧迫すれば、ハードウェアの価格が上昇し、ADAやXRPのネットワークを維持するコストも増す。
サム・アルトマンCEOのRAM発言が批判された理由
アルトマンCEOはCheeky Pintポッドキャストでこの発言を行った。主張はシンプルで、家庭用PCのメモリはごく一部の時間しか使われていないが、データセンターなら常時フル活用できるというものだった。
世界的な資源配分の観点から言えば、すべての人が限定された世界のDRAMの多くを自身のPCで所有し、その5%しか使用されていない状況は非常に問題である。
サム・アルトマンCEOの発言は、メモリ不足が深刻化するタイミングでなされた。半導体メーカーSKハイニックスは、AI需要が生産を上回る状況が続き、2030年までメモリ不足が続くと見込んでいる。
これに対し、ホスキンソン氏はアルトマンCEOの主張を逆手に取ったミーム画像で応酬した。この中で同氏は、1999年発売のテーマパーク経営ゲーム「Roller Coaster Tycoon」(実際にはごくわずかなメモリしか必要としない)を遊ぶために64GBのRAMを使っていると主張。「自分がわざと無駄にメモリを消費している」と強調し、アルトマンCEOへのあてつけにした。
シュワルツ氏も同様の立場を取った。「俺の冷たくなった手から無理やり奪ってみろ」と述べ、米国の銃規制反対運動で有名なスローガンをもじって、RAMを手放さないと皮肉った。
ノード運用者がメモリ問題に関心を寄せる理由
注目すべきは、ホスキンソン氏の言う64GBが、XRPレジャーの公式推奨値に一致している点である。カルダノ開発者ポータルでもメインネットのステークプール運営用に最大24GBが示されている。
このため、アルトマンCEOのRAM発言はノード運用者にとって無視できないコスト問題に直結する。ハードウェアコストの議論は、XRPレジャーの分散性に関する論争とも関連がある。
供給増による改善が今後期待される。例えばテスラのイーロン・マスクCEOは、中国が2028年に大量のRAMを生産するとの見通しを示している。
それまでは、アルトマンCEOのRAM論争はAIラボと、暗号資産ネットワークを支える一般ユーザーとの対立を浮き彫りにしていく構図となる。











