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ハイパーリキッドの従業員1人当たり収益、アップルとテザーを上回る | 米国暗号資産ニュース

8分
投稿者 Lockridge Okoth
編集 Shota Oba

概要

  • Hyperliquidは、1人当たり1億240万ドルを生み出し、テザーやアップルを上回る。11人の少数精鋭チームで年間11億2,700万ドルの収益を上げている。
  • 分散型取引所は、自己資金調達に注力し、ベンチャーキャピタルを避けて効率的な運営を維持しつつ、従来の企業モデルに挑戦している。
  • ハイパーリクイッドは、7月のDeFi収益の37%を占め、Web3インフラのアップグレードに向けて位置づけている。
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米国暗号資産ニュース朝のブリーフィングへようこそ。今日の重要トピックを手早く把握できる必須の概要です。

コーヒー片手にご覧ください。分散型デリバティブ取引所(DEX)が、ウォール街の「効率指標」をいかに塗り替え、テザーやNvidia、さらにはアップルをも収益性で上回っているかを解説します。

本日の暗号資産ニュース: ハイパーリキッド、従業員1人当たり1億240万ドルの収益でアップルとテザーを超える

DeFiLlama集計のデータによれば、ハイパーリキッドはわずか11人の主要貢献者で年間推定11億2700万ドルの収益を創出。従業員1人当たりは1億240万ドルとなり、世界最高水準です。

比較では、テザーの従業員1人当たり収益が9300万ドル、年間売上4000億ドル規模のアップルでも240万ドルにとどまります。

この成功は、暗号資産における超効率な運営モデルの威力を示します。広範な人員を抱える伝統的な企業と異なり、ハイパーリキッドの構造では少数精鋭の開発者・貢献者が高収益を生み出すことが可能で、メガ企業と比肩する効率を実現しています。

ハイパーリキッドのジェフ・ヤンCEO兼共同創設者は、プロトコルのコアチームが11人であることを公表。小規模ながら優位性を持つ一方、運営面には改善余地があるとも認めました。

報道では、ジェフ・ヤン氏は技術面に深く関与し、全体のアーキテクチャと性能を直接監督しているとされます。

さらにDEXは、ベンチャーキャピタルからの資金調達を断り、自己資金を優先。ジェフ氏は、従来型のVC資金は評価の膨張によって「進捗の錯覚」を生みがちだと指摘しています。

DeFiLlamaは、ハイパーリキッドの年間収益を11億2700万ドルと推定。わずか11人のチームが効率の新基準を示した格好です。

これは2022年の研究とも整合的で、DeFiプラットフォームは伝統的企業より50〜70%高い収益効率を達成し得ることが示されています。

ハイパーリキッドは、ニッチを超え主流企業に匹敵する効率を実証する、最も鮮明なケーススタディといえるでしょう。

ハイパーリキッド、ブロックチェーン収益を席巻

分散型取引所の存在感は、エコシステム全体でも顕著です。DeFiLlamaによると、先週の全プロトコル収益の87%をわずか9プロトコルが創出しました。

なかでも、ハイパーリキッド、ソラナのミームコイン・ローンチパッド「Pump.fun」、Aerodromeの3者で全体の75%を占有。ハイパーリキッド単独で、7月のブロックチェーン収益の37%を稼ぎ、DeFi経済での支配的地位を示しています。

BeInCryptoは、7月の記録的な成長は、シンプルで高回転なデリバティブ取引需要の急拡大によるものと指摘。オープンインタレスト、USDC流入、取引量が同時に跳ね上がり、取引所はスケーラビリティ検証のため一時停止を余儀なくされました。

今後は、HIP-3アップグレードで、デリバティブ取引所から完全なWeb3インフラ層への進化を目指します。分散型アプリケーション(dApp)と「スマートデリバティブ」をサポートし、プロトコルの役割をDeFi全域へ拡張する計画です。

この野心は、中央集権型取引所や既存のDeFiハブとの競争を激化させる可能性があります。成功すれば、単なる取引所にとどまらず、分散型金融(DeFi)基盤インフラとしての地位を固めることになるでしょう。

同時に、「従業員1人当たり効率」でアップル、テザー、Nvidiaを上回った事実は、企業評価の物差しを再考させるインパクトがあります。構造の違いを踏まえるべきだとの指摘はあるものの、数字そのものは無視できません。

本日のチャート

ハイパーリキッドが従業員1人当たりの収益でトップ
従業員1人当たり収益の比較:ハイパーリキッドがトップ 出典:DefiLlama

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今日注目の米国暗号資産ニュース・トピック:

暗号資産株式のプレマーケット概況

企業8月19日終値プレマーケット概要
ストラテジー (MSTR)336.57ドル339.75ドル (+0.94%)
コインベース・グローバル (COIN)302.07ドル304.34ドル (+0.75%)
ギャラクシー・デジタル・ホールディングス (GLXY)24.10ドル23.99ドル (-0.44%)
MARAホールディングス (MARA)15.17ドル15.15ドル (-0.13%)
ライオット・プラットフォームズ (RIOT)11.96ドル11.98ドル (+0.17%)
コア・サイエンティフィック (CORZ)14.35ドル14.32ドル (-0.21%)
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ロックリッジ・オコトはBeInCryptoのジャーナリストで、Coinbase、Binance、Tetherなどの著名な業界企業に焦点を当てている。同氏は、分散型金融(DeFi)、分散型物理インフラネットワーク(DePIN)、リアルワールドアセット(RWA)、GameFi、暗号通貨における規制動向など、幅広いトピックを扱っている。以前はInsideBitcoins、FXStreet、CoinGapeでビットコインやアルトコイン(Arbitrum、Polkadot、ポリゴン(MATIC)など)の市場分析、技術評価を担当。同氏はケニヤッタ大学で分子生物学の学士号を取得し、バークレー校の起業家センターで認定ブロックチェーン・ファンダメンタルズ・プロフェッショナルの資格を取得している。
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