イーサリアム(ETH)の現物上場投資信託(ETF)と機関投資家が総供給量の9%超を保有していることが分かった。28日のStrategicETHReserveのデータによると、これらの投資主体はETHの流通量の9.2%を所有する。従来の金融機関による暗号資産投資が拡大している実態が浮き彫りになった。
イーサリアム財務戦略が価格押し上げ要因に
米国の現物イーサリアムETF市場がこの動きを主導している。発売から1年間でETHの総供給量5.6%を蓄積した。その価値は約3兆1200億円に達する。
Sponsoredイーサリアムを保有する米国機関は70社に増加した。多くが今年4月初旬からリザーブ拡大を開始している。これら機関は現在、流通供給量の3.6%にあたる436万ETHを保有する。価値は2兆100億円に上る。
アナリストは、暗号資産を保有する上場企業が今年の価格上昇を主導したと分析している。最も積極的な購入時期は、イーサリアムの顕著な価格上昇局面と一致する傾向にある。
Bitmine Immersion Techは、170万ETHを保有するトップの機関投資家である。同社は今年の6月20日にETHの蓄積を開始し、わずか2か月で8千億円相当のETHを集めた。
2位のSharpLink Gamingは、79万7700ETHを所有している。彼らの購入ラッシュは6月8日に始まり、イーサリアムの価格が55.34%上昇した。
一部のアナリストは、このトレンドを将来の価格上昇の強気な指標と見ている。Bitmineは、流通供給量の5%に達するために十分なETHを取得することを公に約束しており、これはさらに400万ETHを購入する必要がある。
最近の報告書で、スタンダードチャータードは、「デジタル資産に特化した」(DAT)企業がイーサリアムを財務資産として扱うことで、最終的に総供給量の10%を保有する可能性があると予測した。この報告書は、DAT企業による購入ラッシュがまだ初期段階にあると結論付けた。