レイヤー1コインのIPが22日、トップ上昇銘柄となり、過去24時間で約10%上昇した。市場全体の時価総額は2%下落する中での上昇であり、アルトコインへの投資家の関心が高まっていることを示す。
IPは1週間で45%値上がりし、昨日14.92ドルの過去最高値を記録した。取引の活発化に加え、オンチェーンや技術指標は上昇の継続を示唆している。
Sponsoredデリバティブと現物市場の整合でIPの勢い増す
Coinglassによると、IPのロング/ショート比率は本稿執筆時点で1.01であり、アルトコインのデリバティブトレーダーの間での強気なセンチメントを反映している。
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この比率は市場におけるロングとショートのポジション数を比較するものである。資産のロング/ショート比率が1を超えると、価格のさらなる上昇を見込んでロングポジションを開くトレーダーが多いことを示す。
逆に、1を下回ると、トレーダーが価格の調整や価値の下落を予想していることを示唆する。
IPの場合、比率が1を超えていることは、アルトコインに対する広範な楽観主義を示している。デリバティブトレーダーが現物市場の勢いに合わせてポジションを取り続けており、コインの上昇が短期から中期にかけて続くとの期待を高めている。
さらに、最近のセッションでのIPのオンバランスボリューム(OBV)の急増は、この強気な見通しを裏付けている。このモメンタム指標は本稿執筆時点で3077万であり、9月16日から20%上昇している。
SponsoredOBV指標は、価格変動に対する取引量の流れを追跡することで、買いと売りの圧力を測定する。上昇日は取引量が多く、下落日は取引量が少ないときに上昇する。
このモメンタム指標が急増すると、資本流入が流出を上回り、市場での持続的な蓄積を示唆する。これはIPの現在のトレンドを裏付け、利益が単なる投機的な急騰ではなく、実際の買い圧力によって支えられていることを示している。
IPの強気派が過去最高値を狙うも、弱気派が12ドルのサポートを試す可能性
デリバティブトレーダーの間でのロングポジションの継続的な選好と現物市場での需要の増加は、IPが最近の上昇をさらに拡大する可能性を示唆している。
このシナリオでは、アルトコインは14.92ドルの過去最高値を再び達成し、それを超えて新たな価格のピークを確立する可能性がある。
しかし、この見通しにはリスクが伴う。需要の減速と積極的な利益確定が現在の上昇トレンドを逆転させ、コインを12.25ドルのサポートラインに戻す可能性がある。
この水準が維持できない場合、IPの価格はさらに深い調整を受け、10.15ドルまで下落する可能性がある。